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GRAND MAGUS (2008) / IRON WILL
grand magus  1. Like The Oar Strikes The Water
 2. Fear Is The Key
 3. Hovding
 4. Iron Will
 5. Silver Into Steel
 6. Shadow Knows
 7. Self Deceiver
 8. Beyond Good And Evil
 9. I Am The North
 10. Mountain Of Power (demo)


SPIRITUAL BEGGARSのVoとしてもおなじみ、JB率いるスウェーデン産ハードロック/ヘヴィ・メタルバンド、GRAND MAGUSの4th。僕はこれが初体験。

JBの声を聴くのはBEGGARSの「ON FIRE」以来、ドゥーム界隈の知識はほぼ皆無、さらには多くの人が比較対象として挙げるであろうDIOさえきちんと聴いたことがない(…)という三拍子揃った軟弱メタラーの僕にきちんとしたレビューが出来るかはさておき、これが実に骨太でかっこいい本格派ハードロック/メタルの魅力を体現した文字通りの力作で驚いた。こんな僕にさえ慌ててレビューを書かせたくなるような「何か」を持った作品なのだ。

その音楽性をあえて卑近に表現すれば、北欧風の勇壮な味付けを加えた80年代の(特にディオ期の)BLACK SABBATH、ヘヴィ版。民謡調メロディやリリカルなアコギなどを要所で取り混ぜつつ、中心に据えられた熱き歌声、情念のこもった剛毅なGリフ、そして躍動感あふれるリズム隊とが魅力的な楽曲をグイグイと引っ張っていく。トリオ編成ながらそれをあまり感じさせない力感たっぷりの音像が実に味わい深い。一聴した時点ではいささか地味にも聞こえようが、何度も繰り返して聴き込むに足る確かな耐久性を備えている本物の音楽だ。またバンドの出自からイメージされるドゥーム的なタルさはほぼ皆無で、幅広い層にアピールしうる普遍性も十分。日本盤ボーナスを含めて10曲で47分というランニング・タイムの短さからもそれは分かってもらえるかと思う。

80年代サバスとの比較と言えばかのASTRAL DOORSを想起される方も多かろうが、悪いけど僕に言わせれば音の押し出しの強さからしてまったく別次元のバンド。ニルス・パトリック・ヨハンソンの「んにょお~!!」という暑苦しさ満載の熱唱を除けば、演奏に味も素っ気も感じられなかったそちらさんに対して(ファンの方すみません)、こちらのGRAND MAGUSはベースはゴロゴロ図太く、ドラムもやたらと気持ちよくガシガシと炸裂し、それでいてJBの兼任するリード・ギターは意外なほど丁寧な音選びの妙でうならせる…とメンバーが三者三様、実に個性的。またレトロ感を醸し出そうとするありがちなハモンドなどが入っていないのも個人的にはありがたい(余談ながら、僕は現代の若いバンドがハモンドをこれみよがしに使うのをどうも好きになれない。あれは昔のバンドが演ってるからこそ良いのであって)。聴きやすさを追求しつつもなお感じられる重さへのこだわりは、なるほど地下メタル通過組の美学と言えようか。

主役たるJBの野太い歌唱が「ON FIRE」と比べて幾分爽やかになっている…というか発音が明瞭になっている点も僕としては喜ばしい。最高に上手い歌い手なのは分かる一方、声がややこもり気味なのが惜しかった当時より、張りと艶が増してさらに魅力的に響く。声に宿る力だけで言えばあのヨルン・ランデにも匹敵する圧倒的な求心力を持っている、と言っても決して褒めすぎではないはず。それでいて8割5分くらいのエネルギーで歌っているかのごとき余裕が感じられるのも凄い。

聴き手それぞれが十人十色で異なる曲に思い入れを持つことになるだろう楽曲の充実も特筆に価する。まさに佳曲の宝庫。個人的には、こんなに効果的に配置されたスピード・チューンを聴いたのは久々だなあとの感がある“The Shadow Knows”から、本編ラスト“I Am The North”までの重々しく劇的な展開を愛でたいと思う。最高に重く、ある種の宗教的な厳かささえ感じられる“Self Deceiver”には鳥肌が立った。

以上、この「IRON WILL」はその大仰なタイトルが決して伊達に聞こえない、重く暗くてドラマティックなハードロック/ヘヴィ・メタルをじっくりこってりと満喫できる好盤。繰り返し具体的にバンド名を挙げて申し訳ないのだが、あの神々しいディオ/マーティン期のサバスと比較される割には音そのものの存在感が妙に希薄だったASTRAL DOORS(の1stと2nd)に少々がっかりした僕のようなリスナーは是非一度お試しあれ。ドゥーム・メタルが根っこにあるという情報が僕の心証にプラスに働く瞬間が来ることになろうとは。これは売れて欲しい。

テーマ:HR/HM - ジャンル:音楽

【2008/07/08 13:45】 | HR/HM 新譜レビュー | トラックバック(0) | コメント(2) | page top↑
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コメント
むーじゅさん
こんばんは。僕もこのアルバム気になってました。JBの上手さはSPIRITUAL BEGGARSで知ってましたが「ドゥーム」という言葉が気になって手が出ませんでした。

僕のGRAND MAGUS初体験もこのアルバムになりそうです。近々、買いに行かねば。
【2008/07/17 22:40】 URL | よしよ #-[ 編集] | page top↑
よしよさん、こんにちは。コメントありがとうございます。よしよさんのブログもいつも楽しく拝見しています。取り上げられている作品の好み・傾向がかなり似ていて思わずニヤニヤしちゃいますね(笑)。

このGRAND MAGUS、誤解を恐れずに言えば、ある程度メタルを聴き込んだ人のほうが楽しめる作品ではないかな、と思います。僕は音に宿る力感に少なからぬ感銘を受けました。地味は地味なんですけどね。味わい深くていいアルバムです。
【2008/07/18 08:50】 URL | むーじゅ #-[ 編集] | page top↑
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