先日の買い物 (マイケル・ボーマン etc...)
MICHAEL BORMANN (2008) / CAPTURE THE MORMENT

TALISMAN (2004) / TRUTH & LIVE AT SWEDEN ROCK FESTIVAL (re-issue)
STAN MEISSNER (1992) / UNDERTOW (re-issue)
DAN LUCAS (1992) / CANADA (re-issue)


今回はなんというメロディ派。ボーマンのを買うついでに前から気になっていた作品群をチョイス。珍しくすべて新品で、もろもろ合わせて¥9700くらいだから僕にしては相当思い切った買い物。今月の日本盤新譜はHAREM SCAREMのラスト・アルバムしか購入いたしませぬ(笑)。

ドイツが誇るべき天性のメロディアス・ハードロッカー、マイケル・ボーマンの新譜は…乾いた声質のクセにじとーっと高い粘度で耳に絡み付いてくるあのボーマン節が満載、ひとまず安心安全な一枚に仕上がっている。が、楽曲そのものは冷ややかな哀感を醸す作風が支配的で(ジャケの物憂げな表情がこの音楽性を示唆している感もある)、それと従来通りの熱きVoラインとのマッチングを面白いと思えるかどうかで賛否が分かれそうな気がする。また演奏に切れと重さが若干不足している分ハードロック的なスリルが薄く感じられるけど、肝心なのはまずもって彼の声とメロディだから。特定の層を狙ったのかもしれないモダン・ゴシックふうの“Don’t Bother Me”なんかは面白い試み。個人的には“For Just A Little While”みたいな外向的な展開を持った曲がもすこし多ければなお良かったと思う。してみるとJADED HEARTの1stってホントに僕好みの凄い作品だったんだなあ。本作に関してはスルメの香りもするし、とりあえず要・聴き込みです。

偏愛するTALISMANのオリジナル・アルバムはこれでコンプリート…なんだけど、この「TRUTH」は全7作の中でもっとも出来が良くないかも。彼らの魅力の源泉であるキレ味鋭い独特のスピード感と、マルセル・ヤコブのゴロゴロBが主役のふてぶてしいグルーヴ感がちょい希薄なように思う。HUMAN CLAYプロジェクトを経たためなのかGリフがややメタル寄りになっているけど、それもさほどのプラスにはなっていないような。それから、前作4thの「LIFE」でアルバム全体を通して音楽的焦点の定まったTALISMANミュージックのひとつの完成形を示してくれただけに、本作の“とりあえず仕上がった楽曲の寄せ集め”ぽい散漫さが余計に気になる(マルセル本人も認めるようにカヴァー曲多すぎ!)。いや、もともとそういう傾向の強いバンドだけども…などと文句を垂れつつ、ジェフ・スコット・ソートの声を聴きたいがためだけにリピートしちゃうんだろうな、きっと。そりゃ当然悪くはないからね。

何にせよTALISMANを聴くならまずは1st~4th!3rdの「HUMANIMAL」は初心者にはややハードルが高いから後回しでも良いけど。しつこいと言われようとなんだろうと、超・個性的な彼らの魅力はことあるごとにウザく語っていきたいと思うわけです。

むしろ今回の収穫はDisc2のライブ盤!先の「5 OUT OF 5」でもその凄みは伝わってきたけど、あの時よりも経験値が上がったジェフ/マルセル/ジェイミー・ボーガー(Ds)+ポントゥス・ノルグレン(G)の圧倒的なパフォーマンスは必聴かもしらん。まあ選曲に関して言えば、カヴァーの“Crazy”だの“Tie Your Mother Down”だのを外して、初期の名曲“Day By Day”とか“Give Me A Sign”あたりを聴いてみたかったし、“Tainted Pages”も悪くないけどそれならまずは“Humanimal”じゃね?なんていう若干の不満はある。

けれども、ジェフの終始パワーが衰えない粗めのVo&絶品の客煽りテクを聴けばそんな問題は些細なこと。時として結構ファニーなMCもたっぷりと楽しめるし、往時より少なくとも10倍は上手くなった歌唱でラストの“I Am A Viking”(クラシカルなイントロつき!リチャード・アンダーソンもやってたパガニーニのアレ!)を聴けるのも幸せ至極。てか、彼みたいに“2HOT4U”的な世界観を持つヒトが“I am a slayer, and you will taste my steel”なんてマジメに歌ってくれる様には何だか照れ笑いがこみあげちゃう。さておき、ジェフの声はスタジオ盤と比べて何ら遜色ないどころかごり押す力感は3割増し、まさに本物の中のホンモノですね。またクリスタルな哀愁がきらめく1stのキャッチーな曲がライブで絶対に欠かせない武器になっているのも素晴らしい。“Body”が始まる前、とうとう我慢できず“I’ll Be Waiting”を勝手に歌い始めたあなたたち、その気持ちはすげえ分かります(笑)。

お次のスタン・マイズナーはそう、あのMETROPOLISの天才マルチ・プレイヤーです。これがもうMETROPOLISに勝るとも劣らない絶品のメロディアスっぷりに笑みがこぼれっぱなし。いい意味で派手な音像は今年新譜で発表されても不思議でないほどの都会的な洗練を見せているし、スタン本人の歌唱にもなかなか味があってよい。あの名高きAIRPLAYやPLANET 3よりも個人的には好みだなあ。“If It Takes All Night”なんてもうあなた。とりあえずクリフ・マグネスなどの打ち込みちっくな分厚いモダンAORがお好きなら必聴かと。ついでながら“Restless Moon”、“Never Look Back”、“Running After A Dream”などなど、名曲が多数収録されたMETROPOLIS「THE POWER OF THE NIGHT」も中古で見かけたら是非どうぞ。ラストのタイトル曲がまた泣けるんだー。

各所で絶賛されていたダン・ルーカスは穏やかな80年代ふうAOR/産業ロックでさすがの出来栄え!オープニングの“Someone’s Girl”からして「やるな!」と思わせるが、僕が気に入ったのはスタン・ブッシュの熱さとMETROPOLISの爽快さとを足して2で割ったような7曲目“The Fire”から終盤にかけての流れ。特にドラマティックな組曲“The Movie”の出来は秀逸で、“If You Need Me Tonight”のイントロ・エレピには鳥肌ゾクリ。冷静に聴くとダンさんの歌はさほど上手くないし、メロが割と大味な曲も散見されるんだけど、僕はやっぱりこういう予定調和の世界が大好きだからこれ以上のヤボは言うまいて。


僕は普段「特定のものに狙いを絞る」よりも、「その場にあるものから最善の選択をする」という実に行き当たりばったりなCDの買い方をしている。冷蔵庫の余りもので適当な料理をむりやり作るみたいなこの遊び感覚はなんとなく自身の人生哲学にも通じているし、僕はそんな自分が決して嫌いじゃないんだけど(笑)、たまにはこうしてじっくりと厳選してピンポイントで買ってみるのも良いもんですな。とても充実した買い物が出来たとしみじみ納得しています。


【2008/06/18 16:20】 | 購入履歴 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
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