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WHITESNAKE (2008) / GOOD TO BE BAD
whitesnake.jpg 1. Best Years
 2. Can You Hear The Wind Blow
 3. Call On Me
 4. All I Want All I Need
 5. Good To Be Bad
 6. All For Love
 7. Summer Rain
 8. Lay Down Your Love
 9. A Fool In Love
 10. Got What You Need
 11. Till The End Of Time


HR/HMを聴き始めて8年、この世界の歌い手で個人的な十傑に入るくらい大好きなデイヴィッド・カヴァデール(以下DC)率いるWHITESNAKE(以下白蛇)、実質的にはかの「アウアウアウアウアウ~」な迷盤「SLIP OF THE TONGUE」以来19年ぶりの新作。さして大きな期待もせず、半ば自らへの義務的な感じで手を出してみたのだが…。
まず前置き。僕は当然ながら白蛇に関しては完全なる後追いで、耳を通したのは「READY AN’ WILLING」から「RESTLESS HEART」までの各作品(「SAINTS AND SINNERS」は除く)、そして2000年のDCの渋~いソロ「INTO THE LIGHT」まで。COVERDALE/PAGE、それから2006年の新曲入りライブ盤は未聴なり。その中からあえてもっとも好きな作品を挙げろとなればやはり捨て曲なしの「SERPENS ALBUS」ってことになろうが、あれが白蛇の本質なのかと問われれば「うーん…」としばし考えざるを得ないって感じの聴き手であります。

さらに。本作におけるDCの“恋人”ダグ・アルドリッチの関連作品はBAD MOON RISINGのベスト盤及びBURNING RAINの1stのみと、こちらはさほど熱心に聴いたわけではないが、巷で言われるほど彼の作曲能力が低いと思ったことはない。ただし、彼に“Guilty Of Love”や“Straight For The Heart”系の曲を書けるようなポップ・センスがないだろうことも同時に予測していた。良くも悪くも真面目で几帳面な優等生ギタリストだと思うので。

以上から、復活作「GOOD TO BE BAD」を聴くにあたっての僕の興味は大別して3点。

① どの時代の音楽性で白蛇を再始動させたのか。
② 懸念されていた作曲面の不安は払拭されているのか。
③ DCの看板声は現在どう変化しているのか/いないのか。


まずは①から。DCも結構いい年だし、「SLIDE IT IN」以前の路線に先祖返りするのかなあと思いきや、実際に音を聴いてみれば意外なほどエネルギッシュにロックしていて、その点では「SERPENS ALBUS」以降2作のあの音像に近い。ただし、当時のメタル・バブルにまんまと乗っかってみせたようなあざとさや、本来白蛇には似つかわしくない妙な派手さは幅を利かせておらず、そこいらは「RESTLESS HEART」以降の落ち着いた作品を通過した、まさに現在進行形のDCのハード・ロックってな趣。アメリカンな雰囲気が殆ど感じられないことも個人的には嬉しい。“Lay Down Your Love”なんて、また某プラントさんから皮肉の一つでもいただけそうなほどのブリティッシュ具合で(笑)。

次に②、作曲面に関して。端的に言ってダグ・アルドリッチはなかなかの健闘を見せていると思う。一回り目、沈み込むようなリフを持つ“Best Years”のツカミの悪さにはギクッとしたが、これも聴きこめば印象が変わりそうなスルメ型。ロマンティックなバラード“All I Want All I Need”にはやはりどうしたって心を揺さぶられるし、THIN LIZZYっぽいヴァースが新鮮な“All For Love”や初期の白蛇をアップデ-トしたような“Got What You Need”など一聴して耳を捉える佳曲もチラホラ。ダグのGソロは意図してか・せずしてか大らかなトーンがかなりサイクス的に響く。前述の“All I Want~”や“Summer Rain”のソロなんかはかなり良い出来で彼を見直す人も多いのでは。「これぞ!」と唸らされた決め曲がなかったので大絶賛はしないけど、「よく頑張ったね、ダグ」と優しく肩をたたいてあげたくなる感じかな。

話の流れ的には蛇足気味ながら、ここにレブ・ビーチのインプットが加えられていたらもっと面白い作品になっていただろうなとは思う。WINGER、DOKKEN、NIGHT RANGER(ヘルプ)といったメロディ志向の好バンドで辣腕を振るってきた経歴への期待ももちろんだが、ソロ作「MASQUERADE」(2001)で聴かせてくれた小粋なポップ・センスには捨てがたい味があったから(“Ghost”なんかは絶品!)。よって、DCが口を開けば「ダグ、ダグ」と嬉しそうに連呼している様子には、純粋に音楽的に考えれば腑に落ちない面もある。“All For Love”の印象的なソロを聴けば彼の力量が知れようというもの。その存在を持て余し気味でちょっともったいないな、なんて。

さてと、最後に③。うーん、「衰え」とするのは少し切ないのであえて「枯れ」と記すが、DCの声の成分の変化は「INTO THE LIGHT」と比べても(あまり良くない意味で)一聴瞭然。音楽性がどれほど変化しようと、有無を言わせずそれを自分色に染め上げていたかつてのDCの圧倒的な求心力は、本作に関して言えばいくらか減じていると言わざるを得ない。時にマジで苦しそうにしゃがれてみたり、あるいは必要以上に女性的になってみたり、現在の彼の声そのものの「弱さ」を感じる場面が何回か訪れた。これをどう受け止めるかによって本作自体の評価も変わってくるだろう。御大もすでに57歳、まあ当然といえば当然の変化なんだろうけどね。

と、最後にちょいと文句を言いつつ全体的には十分に及第点の一枚。アダルトな歌謡ロック路線に留まるを良しとせず、ハード・ロッカーとしての果敢な挑戦者魂を見せてくれたDCの貪欲さには文句なしに拍手を送りたいところ。ただ、その賛辞には必ず「前評判の割には頑張ってくれたから(=敢闘賞)」的な注釈が付くこともまた事実で、たとえばこの作品で初めて白蛇に触れるような若いリスナーに強くアピールする音楽かどうかは分からないけど。

今年25のお前もまだまだ若造だろって?いや-、僕は精神的に妙にくたびれて老成しているので枠外でお願いします(笑)。


テーマ:HR/HM - ジャンル:音楽

【2008/04/30 13:43】 | HR/HM 新譜レビュー | トラックバック(0) | コメント(7) | page top↑
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コメント
まだwhitesnakeの新作は聞いていないので、感想へのコメントはできないのですが。
まあ枯れはあるけど総じて水準を保ったアルバムのようですね。

GOOD TO BE BADはUKチャートでは8位になったそうですが、アメリカでは成績が芳しくないようですね。whitesnakeは80年代のQUEENのようにイギリス、ヨーロッパでは売れるけどアメリカではさっぱりというバンドになりそうです。
IRON MAIDENはアメリカをツアーするとヨーロッパ、イギリスと違って40代のホットドッグ齧りながら見るオヤジばっか集まってくると愚痴っていたのは有名ですが、それでも「A
MATTER OF LIFE AND DEATH」はBillboard8位ですからね。
チャート至上主義者みたいなことを言っていますが、アメリカでもトップ50内ぐらいにははいるだろと予想していたのでびっくりしました。イギリス、ヨーロッパはwhitesnakeに若いファンが付き始めていることは報道されているのでチャート上位は当然で驚かないんですが。アメリカもハードロックに観客が戻ってきているとはいえ、whitesnakeはダメか・・・。レッド・ツェッペリン再結成コンサートを見るためだけにイギリスへ渡航したアメリカン達はwhitesnakeの新作買わないのかよ。
【2008/05/01 19:35】 URL | 通りすが郎 #/5Bg5sjM[ 編集] | page top↑
>通りすが郎さん

アルバムに関して言えば、興奮や感動よりもむしろ安心感や和みを与えてくれる作品かなあ、と。その良し悪しはさておき。白蛇に関しては一家言ある方々が多そうなので僕のような小僧はこれ以上出しゃばらないことにします(笑)。

>レッド・ツェッペリン再結成コンサートを見るためだけにイギリスへ渡航したアメリカン達はwhitesnakeの新作買わないのかよ。

なんか妙に心にグッと来る一文でした(笑)。まさにって感じです。あの見てて呆れるほどの熱意と狂乱はどこへやら。ZEPがいけるんなら白蛇もドンピシャですよねー。

もしかしたら現代のアメリカ人というのはHMが好きであっても根本的にHRは好きでないのかな、なんてふと思いました。HRの元祖的な存在はそのほとんどがブリティッシュ産ですし。

余談ですが、僕個人は愛読するB!誌とは逆に必ず「HR/HM」と表記しています。これにはメタルはハード・ロックという大きな傘の下にあってこそメタルなんじゃないの、という思いを込めているんです。だから、アメリカでHRを通過していない(ように見える)HMがムーヴメントになっているのは少し複雑な気分です。いや、決して嫌いじゃないんですけどね、メタルコアとか。てかハード・ロックて概念自体がアメリカでは通用しないのかしら。
【2008/05/02 15:36】 URL | むーじゅ #-[ 編集] | page top↑
>アメリカ人というのはHMが好きであっても
>根本的にHRは好きでないのかな
う~ん・・・。その仮説だとモダンなハードロックであるBUCKCHERRY、HINDER、WOLFMOTHERがアメリカでスマッシュヒットしていることは説明がつかないんじゃないでしょうか。大手インディROADRUNNNERがオージー・ハードロックAIRBOURNEと契約し猛プッシュしているのもハードロックはまだイケると判断したからでしょう。
WOLFMOTHERが売れて白蛇が売れない理由は何なのでしょうね?熱心な白蛇ファンではない僕でも頭を捻ってしまいます。
ただ、今のアメリカでウケやすいハードロックとは大雑把にZEP、AC/DC、Aerosmith、GUNS等の4大バンドから影響をうけている音楽なような気がする。アメリカでスマッシュ・ヒットだしているハードロックバンドは大抵上の4つの中の1つから影響をうけていますから。特にZEP、AC/DCはアメリカで神格化されているのでは。だってヌーメタブームが終わっても未だに人気があるRage Against The Machineは一聴しただけでZEPが引き出しになっているのがモロ分かりだし、WOLFMOTHER、AIRBOURNEはド直球でAC/DCな音楽やっているでしょう。

>アメリカでHRを通過していない(ように見える)HM
伊藤政則さんも同じことを言っていましたよ(笑)。


>ハード・ロックて概念自体がアメリカでは通用しない
ドキュメンタリー映画「METAL ヘッドバンガーズ・ジャーニー」はハードロックの進化系がHEAVY METALであるとしています。だから、五月蝿い音楽が好きなアメリカ人はハードロックという概念はあるけど、それはメタルからレイドバックした古臭い音楽なのかもしれない。
【2008/05/02 20:46】 URL | 通りすが郎 #/5Bg5sjM[ 編集] | page top↑
なるほど。アメリカ人に受けやすいハード・ロックと受けにくいハード・ロックですか。確かにそれはうなずけますね。どちらかというと彼らは身体に直接作用する肉感的な音楽のほうが好みなのかな。

なんて、僕はハード・ロックていえばまずはDEEP PURPLE、RAINBOW、THIN LIZZYあるいはUFOなんかを想像してしまうセーソク・タイプのブリティッシュ(欧州)礼賛型人間なので(笑)、そうしたイメージの乖離からついつい「アメリカ人はハード・ロックが嫌いなんだろう!」と極論を言ってしまうわけですね。アメリカ人、すまん。

話題になった「ヘッドバンガーズ・ジャーニー」はまだ未見です。これも見なきゃですねー。
【2008/05/07 15:37】 URL | むーじゅ #-[ 編集] | page top↑
はじめましてTacoMesiといいます。
Whitesnakeの今作はどちらかというとブリティッシュな音だからアメリカンには受けにくい音なのかもしれないですよね。
個人的にはアメリカの音といって頭に浮かぶのはVan Halenですね。あのスコーンと突き抜けた明るさはアメリカ人じゃないと出せない気がします。
【2008/05/09 23:36】 URL | TacoMesi #-[ 編集] | page top↑
TacoMesiさん、初めまして。コメントありがとうございます&返しがのんびりですみません。
確かに今回のWHITESNAKEはずいぶんとブリティッシュで個人的には非常に好ましい音像でした。 となれば、生粋のアメリカ人である今回のパートナー、ダグ・アルドリッチの働きには何か妙にいじらしいものを感じてしまうのは僕だけでしょうか(笑)。

僕も「ザ・アメリカ」と言えばまずはVAN HALENだと思います。湿り気のある音楽が主食の僕には余計な曲が多い人たちではありますが、ほとばしるあの圧倒的なポジティブさは大いに認めざるを得ませんねー。

また折を見て立ち寄っていただければ幸いです。
【2008/05/12 18:19】 URL | むーじゅ #-[ 編集] | page top↑
調べたのですが。
WHITESNAKEが今契約しているレーベルはドイツの大手インディSPVです。Billboardでパッとしないのはアメリカに配給力がないレーベルと契約した事情が働いているのかもしれません。
ttp://www.spv.de/eng/news.html

ちなみに記事ズレしますが、DEF LEPPARDはアメリカに配給網があるMercuryだからか、新作はBillboardアルバムチャート5位です。白蛇はデフレパとジャパン・ツアーしますが、チャートでは大きく差がつけられちゃいましたねぇ。
【2008/05/12 20:37】 URL | 通りすが郎 #/5Bg5sjM[ 編集] | page top↑
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