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SR-71 (2002) / TOMORROW
SR-71 2nd 1. They All Fall Down
 2. Tomorrow
 3. My World
 4. Hello Hello
 5. Truth
 6. Goodbye
 7. She Was Dead
 8. The Best Is Yet To Come
 9. Broken Handed
 10. Lucky
                         11. In My Mind
                         12. Non-Toxic


米国産「ソニック・ロック」(死語)バンド、SR-71の2nd。僕が考えるに彼らの最高傑作。

僕がメタルを聴き始めて間もない2000年末~2001年の初頭、友達に借りて読んでいたB!誌でもかなりプッシュされていたような記憶があるSR-71。その1st、「NOW YOU SEE INSIDE」は非メタルな友だちがうちに遊びに来たときのBGMとして今でも重宝しているばかりでなく(笑)、“Right Now”、“Politically Correct”、“Last Man On The Moon”、“Fame (What She’s Wanting)”などの佳曲たっぷり、音楽的にも決して無視できないポップ・ロック・アルバムの秀作だった。巷で人気のメロディック・パンクっぽい人懐っこさも幅広い支持の理由だったのかなと思う。今でも時折聴きたくなってふと手が伸びます。

そんな彼らがいくらかダーク路線に傾いて作ったのがこの2nd「TOMORROW」。B!誌のインタビューでは公私ともにネガティブな出来事に見舞われたことに影響を受けた、とメインライターのミッチ・アランが語っていたように記憶している。前作の(特に“Right Now”の)突き抜けるようなポジティブさに惹かれたファンには問題作扱いされたのかもしれないが、そんなことはどうでもよい。この深み、この凄み、はっきり言って1stとは別物のバンドといってもいいくらい。

だって1曲目のタイトルからして“They All Fall Down”だもん(笑)。

しかし、この曲が、いい。起伏のある展開・これまでにない暗さ・そしてもちろん忘れてはいない従来のポップ・センス、の完璧な融合。ミッチの少し声を荒げた歌唱もここまでハマりとは思っていなかった。前作よりもずっとダイレクトに、彼らの伝えたい想いやメッセージが響いてこようというもの。1972年生まれだから意外と遅咲きのミッチ、そのキャリアは伊達ではないようで、本作では彼の歌唱の巧みさが光る。

タイトル曲“Tomorrow”はLINKIN PARKの“洗練された諦念感・虚無感”が支配するあの世界を思わせるが、「METEORA」よりも早くこの境地に達していたミッチのセンスは賞賛されてしかるべき。これも名曲。

この強烈な幕開けがアルバム全体の色合いを決定しているようだ。最初の一撃で「漫然と聴くことは許されないぜ!」という目に見えない圧力をかける、これはバンドの大いなる変化を知らしめるとともに、最後まで聴き手の集中力を持続させるとてもよいアイディアだと思う。僕も聴いてすぐこの変貌に賛意を示したくなった。

他の曲も良い。特に、メロウに聞かせる“My World”~“Hello Hello”の空気から一転、硬めのリフで攻めてくる“Truth”~“Goodbye”のよどみない流れには純血主義のHRファンも唸らされるのでは?“She Was Dead”や“Lucky”のような明朗なポップ曲も前作よりシリアスさを強めていて能天気さを感じさせない。ただし、本作ではこうした曲はあくまでアルバムを彩るアクセントと考えたほうがよいだろう。“Non-Toxic”もこちらの再録ヴァージョンのほうが好みだ。

3rdの「HERE WE GO AGAIN」はタイトル通りの再出発を期してか、健康的な1st路線にいくらか振り子が戻った作品でこれも流石の出来栄え。1stで顕著だった人工的な雰囲気が2ndというフィルターを通して随分と薄れたのも歓迎すべき点。ただ、2ndでのダークなうねりの妙味にSR-71の隠れた本性を見たような気持ちになった身からすると少し複雑な気分ではある。余談だが、彼らの“1985”をカヴァーしたBOWLING FOR SOUPの「A HANGOVER YOU DON’T DESERVE」はあまりに平坦でとても全編通して聴いていられなかったっす。

ということで、SR-71の2ndは、「お子様向けの甘っちょろいポップ・ロックだろ?」となめてかかると火傷する(そしてその痛みがなんとも心地いい)2002年のウラ傑作。1stとあわせて聴くと味わいが倍増するかも。彼らのカタログは(悲しいことに)もう比較的安価で見つかりますんで、モダンな音楽にも興味をお持ちの諸兄にはぜひとも捕獲をお願いしたいところです。ここまでダークとかヘヴィとか書くとしり込みされるかもしれませんが、実際には聴きやすさも十分に保っていますのでご安心を。初めての人は1st→3rdへと順番どおりに揃えていくほうがいいかもしれないですね。曲作りがやたらと上手い彼らの作品に駄作はないと思っています。


テーマ:HR/HM - ジャンル:音楽

【2008/03/25 10:43】 | HR/HM 旧譜レビュー | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
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