2012年のベスト (新譜10選+α)
ずいぶんと出遅れましたが去年のベスト的なものを。今回は☆なしのシンプルな形式です。

ということでまずはベストアルバム10選。

1. ECLIPSE / BLEED & SCREAM
2. BLESSED BY A BROKEN HEART / FEEL THE POWER
3. HESS / LIVING IN YESTERDAY
4. JIMI JAMISON / NEVER TOO LATE
5. ANATHEMA / WEATHER SYSTEMS
6. SHINEDOWN / AMARYLLIS
7. H.E.A.T / ADDRESS THE NATION
8. CIRCUS MAXIMUS / NINE
9. IT BITES / MAP OF THE PAST
10. NIGHTWISH / IMAGENARIUM


ECLIPSEが作品を出すと聞いた時点で「今年のベストは決まりかな」なんて思っていたけれど、その勝手な期待を裏切ることのない充実ぶりに胸がいっぱい。さすがエリック・モーテンソン。大変身した前作3rd「ARE YOU READY TO ROCK」の熱血路線を基調としつつ、向こう見ずなまでの暴走ぶりはやや抑え目に、その分だけへヴィメタル的な深みとシリアスなドラマ性を増したような印象。完全にイングヴェイ・トリビュートな“Take Back The Fear”なんかは一人でも多くのメタルファンに聴いてもらいたい(YouTubeはコチラ)。TALISMANグルーヴがまたもやチラリと飛び出す終曲“After The End Of The World”まで手応え十分。

そしてもひとつ特筆すべきがジミ・ジェイミソンのソロ作を手掛けたのもこのエリックだということ。かの「CROSSROADS MOMENT」に匹敵しうる…いや、個人的な好みではそれをも上回る出来栄えに感動。こちらでは変にメタルメタルすることなく王道のメロハー路線を貫いたエリックのバランス感覚を愛でたい。どこまでも希望に満ち満ちたタイトル曲、そして切迫感あふれるメロディにゾクリの“Bullet In The Gun”は鉄板。PRIDE OF LIONSがやや突き抜けきらない出来だったジム・ピートリックは、ジミを擁する編成のSURVIVORでこの高いハードルを越えることが出来るのだろうか。

Vo脱退が惜しいBLESSED BY A BROKEN HEARTも最高にキャッチーなアルバムを作ってくれた。中でもやはり“Scream It Like You Mean It”(YouTubeはコチラ)の破壊力にやられっぱなし。そうそう、Vo脱退といえばNIGHTWISHのアネットの件も残念至極。今回の別れもターヤの時と同様にスッキリとしたものではなかったようで…。一方で新Voを迎えたH.E.A.Tの前途は明るそうで何より。

HAREM SCAREM復活が話題のハリー・ヘスのアルバムは、アレンジこそ軽めながら「あの」ハリー節が満載の切ない作風で、表舞台からしばらく身を引いている間にもメロディメイカーとしての腕をせっせと磨いていたのだなとしみじみ。分厚い声のセンチメンタルな魅力もそのままで、この人を単なる職業作曲家に留めておくのは世界の損失だと再認識した。この洗練されきった仕事っぷりに触れてしまうとそこいらのB級C級メロハー・バンドがしばらく聴けなくなってしまうから困る(もちろん僕はそういうバンド群も好きなので悪しからず)。ソロ作ならではのお楽しみ曲“I Don’t Wanna Want You”も実にグッド。頭3曲でマーシー・フリー女史の麗しいお声がうっすらと聴けるのもひそかな萌えポイント(笑)。

そして去年の大穴になったのが各地での好評に釣られて購入したANATHEMA。いつか90年代の過去作を聴いたときにはほとんど印象に残らなかったバンドだったのに…この劇的な音楽は何事か。頭2曲を聴けるだけでも元が取れる清廉な英国プログレッシヴロックの快作なんじゃないでしょうか。

次点: 
CRAZY LIXX / RIOT AVENUE
DEVIL’S TRAIN / DEVIL’S TRAIN
THE RASMUS / THE RASMUS


DEVIL’S TRAINが去年の大穴その2。リズム隊がヤリ・カイヌライネン&ヨルグ・マイケルの元ストラト組、VoはMYSTIC PROPHECYのR.D.リアパキス。で、この面子でやっているのが正統派ど真ん中の男気ハードロックで嬉しい誤算。R.D.の声をきちんと聴いたのはこれが初めてだったけどなんともまあ魅力的なハスキー声。ギタリストも強者3人を向こうに回して一歩も引かぬ実にいい仕事をしている。GOTTHARDにもこれくらいガツンとくる熱いアルバムを作ってもらいたかったな。下に1曲リンクを貼っておいたのでぜひご一聴を。

他にはAT VANCEとNIGHTWISHとTURISASを足して3で割ったみたいなSABATON、1曲目のサビがまんまWORK OF ARTの“Emilie”だった期待の新人WIGELIUSあたりも結構良かった。

印象に残った曲を、上で触れていないアルバム中心にアルファベット順でチョイス。

1. DEPARTURE / Nowhere To Go
2. DEVIL’S TRAIN / Roll The Dice (YouTubeはコチラ
3. GOTTHARD / Give Me Real
4. HALESTORM / Love Bites (So Do I)
5. JEFF SCOTT SOTO / Tears That I Cry
6. LAST AUTUMN’S DREAM / Preludium - The Man I Used To Be
7. THE RASMUS / I’m A Mess
8. RICHARD MARX / On The Inside
9. SONIC STATION / Love’s Gonna Show The Way
10. TEN / The Last Time


リチャード・マークスのこの曲は一聴して「DAUGHTRYっぽいなあ」と思ったら、やっぱりクリス・ドートリーとチャド・クルーガーの共作だったという(笑)。相変わらずの温かい歌声はニューアメリカン路線とも相性ばっちり。そうそう、以前FIRST SIGNALでハリー・ヘスが歌っていた“Part Of Me”をご本人がセルフカバーしていたのも好感触でした。

ちなみに2012年度のガッカリ大賞はぶっちぎりでDEPARTUREの「HITCH A RIDE」。YouTubeで試聴してグッと来た上記のオープニング曲以外に聴きどころがほとんどなかった。好盤2ndや3rdにも間延びする曲は散見されたけれど、ちょいと今回のこれはないぜよ。


といったところで一区切り。今年も良い音楽にたくさん出会えますように。最後まで目を通してくださった方々、どうもありがとうございました。

テーマ:HR/HM - ジャンル:音楽

【2013/02/10 00:00】 | 年度別ベスト | トラックバック(0) | コメント(4) | page top↑
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コメント
こんばんは。
年間ベスト楽しみにしてましたよ。
拝見できてうれしいです。

ECLIPSE は良かったですよね~。
僕はベスト・チューンに入れました。

HESS も前半部が特に好きでベスト入り。
DEPARTURE はがっかりでしたか~。買わなくて良かったです。RICHARD MARXのPart Of Meは聴いてみたいですね。この曲好きなんで。

ほとんど聴いたアルバムで、かぶったアルバムがあったりすると、とてもうれしかったです。今後ともよろしくお願いします。
【2013/02/13 21:19】 URL | 敏紫 #-[ 編集] | page top↑
こんばんは。むーじゅさんの年間ベスト堪能させていただきました。今年はW.E.T.の新作を届けてくれそうなエリック・モーテンソンの近年の活躍には目をみはるものがありますよね。ECLIPSE、JIMI JAMISONの最新作はまだ聴けていませんが以前から僕の欲しいものリストに並んでいます。そして、むーじゅさんの大穴2バンドは僕も全く知りませんでした。お勧め曲などを試聴してみましたが「剛」のDEVIL'S TRAIN、「柔」のANATHEMAという感じでなかなか良さげですね。
【2013/02/15 22:00】 URL | よしよ #-[ 編集] | page top↑
敏紫さん、こんにちはー。

今回のベストは少し手抜きなのですが、とりあえずまとめてみました。

リチャード・マークスはおまけの再録ベスト盤(既発)つきの2枚組で確か¥800くらいだったので思わず買ってしまいました。じんわりと胸に染みるオトナ系ポップロックの秀作でおススメです。

DEPARTUREは…一言でいえば「メロディに締まりがない」って感じでした。おかげでさしてヘタではない新Voの歌声もやたらとだらしなく聞こえます。特に1stの凛とした作風にはいまでも思い入れのあるバンドなので残念ですね。
【2013/02/17 11:07】 URL | むーじゅ #-[ 編集] | page top↑
よしよさん、こんにちはー。

ご存じの通り僕は重度のエリックびいきなので、そのあたりの偏りは差し引いてご検討くださいね。ECLIPSEは前作よりもアルバム全編にメリハリがついて、より一般リスナー向きになったかなという気がします。もちろんW.E.T.は今年最注目の作品のひとつです。

DEVIL'S TRAINはまさに大穴でした。僕にしては珍しく「もっと疾走曲が聴きたい!」と思ってしまったバンドです。その手の曲があと1つ2つ入っていれば確実にベスト10入りでしたね。

ANATHEMAはかつての淡々としたゴス系BGMメタルの面影はどこへやら、静と動の振れ幅が大きい劇的な音楽を聞かせてくれて驚きました。女性Voの働きぶりも実に美しいです。これも余裕がありましたら是非。
【2013/02/17 11:22】 URL | むーじゅ #-[ 編集] | page top↑
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