新譜の小レビュー×2 (H.E.A.T、THE RASMUS)
H.E.A.T (2012) / ADDRESS THE NATION
THE RASMUS (2012) / THE RASMUS


まずはこの2枚から。

heat2012.jpg 当初は購入する予定がなかったものの、数ヶ月前になんとなくポチした2nd「FREEDOM ROCK」の出来栄えに驚いて、思わず追加で手に入れてしまったH.E.A.Tの3rd。うん、これまた買ってよかったなあ。音楽性はこれまで聞かせてくれた通りの古新しいメロディック・ハードロックだが、これが勝負作との位置づけなのか、前作よりもさらに洗練の度合いを強めているような気がする。懸案だったVoの交代にも特に問題はなく、エリク・グロンウォールなるこの短髪青年はクールな外見に反して振り絞るような熱唱を聞かせるタイプ。その声がやや上ずり気味な場面こそ散見されるものの、このバンドの音楽との相性は良好で、今年度のメロハー界を代表する一発になるであろう“Living On The Run”ではその美点が完全に引き出されている。とにかくこの曲は最高の中の最高。一度聴いたら耳から離れない美しすぎるサビメロはもちろん、Gソロ前後の展開がこれまた胸熱。まだまだ若いくせしてこういうちょっとしたセンスの良さが憎い(あるいは外部ライターのインプットかな?)。僕にとってもうひとつのハイライトは、サックスの「夜っぽい」アレンジが絶妙すぎる“In And Out Of Trouble”~女々しくもキャッチー至極な“Need Her”という麗しの80年代趣味丸出しな流れ。あとはいささか大味なアメリカンタイプの楽曲を減らしてくれればなおのこと僕好みなんだけど。とりあえず次回作は迷うことなく即買いですね。


rasmus2012.jpg お次は4年ぶりのセルフタイトル作を発表した北欧叙情派ロック代表THE RASMUS。前作「BLACK ROSES」(レビューはこちら)からずいぶん待たされたが、心の隙間にゆっくりじんわりと浸透するRASMUSの音楽は健在でひと安心。ただし、彼らのトレードマークたるゴシカルな翳りよりも、むしろ聴き手を柔らかく包み込むかのごとき癒し要素のほうが印象に残る作風へと若干の変化が起こっていて、その辺は賛否が分かれるかもしれない。オープニングの“Stranger”~“I’m A Mess”~“It’s Your Night”の切なくも軽やかな3連発は過去の名作群に負けず劣らずのツカミっぷり。ただしその後は穏やかな曲調&表現に傾きすぎたことが原因か、以前と比べてアルバム全体の起伏にはやや乏しく、かの“In The Shadows”的な躍動感、はたまた前作で言う“Livin’ In A World Without You”や“Lost And Lonely”のような強烈な泣きを期待するとハズすかもしれない。個人的にはこの半分アコースティック・アルバムとさえ言えそうな淡い風合いも楽しめたが、次回作ではもうちょいハードな哀メロ路線への回帰を期待したいな。

テーマ:HR/HM - ジャンル:音楽

【2012/07/16 23:27】 | HR/HM 新譜レビュー | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
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