新譜の小レビュー ×3 (ARKONA, ICED EARTH, LAD)
ARKONA (2011) / SLOVO
ICED EARTH (2011) / DYSTOPIA
LAST AUTUMN’S DREAM (2011) / NINE LIVES


遅ればせながら、あけましておめでとうございます。去年最後の新譜をジャンルばらばらで3枚。

arkona.jpg PUSHKINGに続くロシアもの第2弾は土着型メタルのARKONA。まったく知らないバンドだったけど¥586だったので思わず。郷愁いっぱいのメロディを多種多様な民俗楽器と厳かなコーラスが悲しげに彩る。たまーに「メリーさんの羊」ふうのお気楽ご気楽な世界に突入していくのはご愛嬌。基本線ではシリアスな音楽性を志向しているバンドなので、ピーヒャラパフパフのお祭りメタルが得意ではない僕でも安心して聴ける。歌詞はおそらくロシア語。これクレジットを見る限りVoはひとりだから、つまり極悪なひしゃげ声で凄んでいるのも女性なんだよね。ちょっと驚き。どこか機械的なGリフがスリリングな7曲目、フルートとバイオリンがあまりにも切ないメロディを奏でるタイトル曲にはウッと息を呑んだ。突如としてノリノリの13曲目には大笑い。いやあ有意義な買い物であった。ロシアンメタルもなかなか奥が深そうだなあ。


icedearth.jpg お次はアメリカが密かに誇るべき実力派パワーメタラーICED EARTHを外盤デラックス仕様にて。僕はさほど忠実なファンでこそないものの(ゴメン!)、手にするのは飛び飛びで通算6枚目くらいだから意外と好きなバンドのひとつ。質実剛健なスタイルこそ不変ながら、本作では「THE GLORIOUS BURDEN」で聞かれた重厚さ長大さは鳴りを潜め、比較的コンパクトかつシンプルな作り。新Voのステュウ・ブロック(INTO ETERNITY)はマシュー・バーロウとリッパー・オーウェンズそれぞれの長所を不足なく持ち合わせたハイブリッドのごとき逸材。彼の振り幅の大きさを端的に示す表題曲“Dystopia”は去年聴いたメタル曲の中でも「最強」に類するもので、これが聴けるだけでも買い。“Dark City”~“Equilibrium”の流れ、終曲の“Tragedy And Triumph”あたりで顕著なMAIDEN好き好きっぷりには頬が緩む。最高傑作かどうかは分からないけれど、フツーにかっこいいフツーのヘヴィメタルを聴きたい心あるメタラー諸兄にはためらいなくオススメの好盤。ちなみに僕があえてICED EARTHこれぞの一枚を選ぶなら「SOMETHING WICKED THIS WAY COMES」(1998)かな。今のところ。


lad2011.jpg ラストはおなじみLAST AUTUMN’S DREAMの9枚目。前作の「YES」よりも曲調はさらにハッピーになっていて、哀愁のメロディが確実に減退している点には賛否ありそうだが、品質にはまったく問題ない。心温まるミカエル・アーランドソンの声に和みまくり浸りまくり。相変わらずリズムGを弾く気のかけらもない(笑)アンディ・マレツェクおじさんのGソロも緩急自在で素晴らしい。終曲の“Don’t Let Love Fade Away”は泣かせます。と、ここまでは安心印のLADなのだが、多作ゆえかちょっと気にかかる点も。例えば“The Last To Know”はリンク先のお二人もご指摘の通り、同名の佳曲があるのに何故また?という疑問が(ちなみに両方ともジェイミー・ボーガー作。レコード会社は気づかなかったのだろうか)。大・大・大好きなジェフ・スコット・ソートとのデュエットも100%効果的とは思えない。女性Voとの競演についても同様。バラエティ豊かな曲がすでに取り揃えられているのだから、あとはミカエルの声だけできっちりと統一感を出して欲しいのが人情。このバンドにしては珍しくTNTあるいはSTREET TALKっぽい正調北欧メロハーだなあと思った“Golden Cage”はナリー・ポールソン(B)作曲とのことで、これが非常に良いアクセントになっている。ぜひ次回作でもその才能を再び!

テーマ:HR/HM - ジャンル:音楽

【2012/01/08 22:58】 | HR/HM 新譜レビュー | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
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