新譜の小レビュー×4 (PENDRAGON etc...)
PENDRAGON (2011) / PASSION
THE POODLES (2011) / PERFORMOCRACY
PUSHKING (2011) / THE WORLD AS WE LOVE IT
SCAR SYMMETRY (2011) / THE UNSEEN EMPIRE


これも全て新譜。しめて¥2600くらい。

pendragon.jpg 英国プログレ/ポンプロックの老舗PENDRAGONの新譜はDVDつきで¥750なり。僕は90年代の作品を2枚聴いて以来ノータッチだったけれども、当時の夢見心地な浮遊感は薄れ、いわばメルヘンからノンフィクションの現実世界にテーマの軸足を移した感じ。当然アレンジもずいぶんとモダンになり、かつてとはまったく別のバンドのように響く場面もしばしばあるが、僕としては無問題。このバンド特有の気品は失われていないし、スリルが増して作品全体に起伏が生まれたのだとむしろ好意的に解釈したい。まあとにかくこの作品、中心人物ニック・バレットの泣いて泣いてまたむせび泣くGの威力が凄まじい。特に2曲目の“Empathy”ときたらもうあなた。これを味わえただけでもお金を出した甲斐があろうというもの。今年は琴線に触れる良いGメロディをたくさん聴けてホントに幸せ。好盤です。


poodles.jpg 自称メロハー者にもかかわらず聴くのはこれが初めてのTHE POODLESは4thが¥700。この作品に関して言えば、パーティーロック志向っぽいバンド名に反してかなり渋めの作風で、「哀愁の」というよりもむしろ「翳りを帯びた」と形容したくなるシリアスな音像が支配的。歌も演奏も聴き応え十分の高品質ながら、無駄に重すぎる/暗すぎると感じさせる曲・場面が少なくない点は惜しい。シングル曲の“Cuts Like A Knife”のキャッチーさは期待通りで、僕としてはこの哀メロ路線を徹底的に追求してもらいたいところ。同時に購入した2nd「SWEET TRADE」(スペシャルエディションが¥1000ちょい)のほうが、ノリのよさ・曲調の豊かさなどの面においてより優れた作品だと思う。「大団円」系のバラード曲が特に秀逸。評判の良い3rdもぜひ聴いてみたい。


pushking.jpg どうしてこんなにも豪勢なゲストを集められたのか、知名度的にかなり不思議でならないロシアのPUSHKINGは¥500弱でお買い上げ。自身のベスト曲を客演込みで再録した企画盤のよう。音楽的には古典的とさえいえそうなオーソドックスなハードロックにブルージーな叙情Gが適度に彩りを加える極めてシンプルなもの。19曲はさすがに冗長だし即効性にもやや乏しいが、メロそのものはなかなか味わい深くて悪くない。助っ人陣の隙間に隠れているものの、このバンドのVoもなかなかの実力者で、その歌声はふとヨルン・ランデを彷彿させる(実はご本人も終盤に登場しているのだが、声質が似ているためかあまりありがたみがない/笑)。さすがのグレン・ヒューズ、アリス・クーパーあたりと比べると、グラハム・ボネットの声に少し衰えが見られるようで気になった。


scar symmetry かつては「一人二役」の驚異的なVoを擁していたとの話をよく聞くSCAR SYMMETRYもこれがお初。これは¥700。現在はデス声とノーマル声専門の2人がマイクを分け合っている普通の編成。1曲目を聴いた段階では(僕があまり好きになれなかった)SONIC SYNDICATEあたりと同路線のオシャレなモダンメタル系かなと思ったのだが、きちんと聴き進めればこちらのほうが「メタルであること」にずっと確信的で好感が持てる。汚らしい野卑声とナイーブな普通声の掛け合いは絶妙で、歌詞カードを見ながら聴くとその芸の細かさは一目瞭然。なんちゃって、Voにばかり話題が行きがちだが、このバンドのギタリスト2人は笑ってしまうほどの恐ろしいバカテク野郎どもでこちらもまた大きな聴き所。キャッチーとさえ言えそうな歌メロの数々、歯切れの良いリズム、さらには全9曲という潔い構成も功を奏して最後まで気持ちよく聴ける。これは良い出会いだったなあ。

テーマ:HR/HM - ジャンル:音楽

【2011/12/24 08:00】 | HR/HM 新譜レビュー | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
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