新譜の小レビュー×3 (SYMFONIA etc…)
AMON AMARTH (2011) / SURTUR RISING (deluxe)
CAVALERA CONSPIRACY (2011) / BLUNT FORCE TRAUMA (deluxe)
SYMFONIA (2011) / IN PARADISUM


なんと3枚で約¥2200なり(amazonは輸入盤2枚で10%オフ)。円高もここまで来たか。

amonamarth.jpg  好き者の間で非常に高く評価されていることを知っていながら、ここに来てようやっと初体験のAMON AMARTHは、「BLOODSHED」と題された33曲入りのライヴDVD(未見)つきで¥796(!)。このボリューム、もはや特典DVDのほうが本編だろう!と突っ込みたくなる(笑)。さておき音楽性だが、勝手に妄想していたフォーキーな要素はほとんど存在せず、渋く哀愁がかった「漢(をとこ)」のメロディック・デスメタルを実直に追求しているという感じだろうか。ギャアギャアとカン高く喚くタイプでなく、腹の底にズンズンと低音を響かせるようなヨハン・ヘッグの唸り声がそうした印象を後押しする。正直に言うと、いささか音像が地味すぎる気がして3周目くらいまではピンと来なかった本作だが、よく練り込まれた勇壮なGリフの数々、そして非常に叙情的なGソロが今になってジワジワと効き始めているのを感じる。ハイライトは他とやや毛色の異なる7曲目の“For Victory Or Death”で、これは一発で気に入った。「ながら聴き」ではなく、時間に余裕があるときにどっぷりと世界観に没入したい一枚。ちょっとした本のようにデザインされた立派なケースも買ってよかったと思わせる嬉しいサービス。


cavalera.jpg  マックス&イゴールのカヴァレラ兄弟が恩讐を超えて再びタッグを組んだCAVALERA CONSPIRACYの2ndはこれまたライヴDVD(未見)つきで¥765(!)。なんちゃって、マックス在籍時のSEPULTURAは「ARISE」を聴いたのみ、SOULFLYに至っては最初の2枚で挫折したクチなので、彼らの音楽に関してはほぼ素人なのだが…おおお!これはカッコいい!トライバル要素をまったくと言っていいほど感じさせない、それこそ「ARISE」のようにオーソドックスなスラッシュメタルを基調とした、太くて短い作風(本編は11曲でわずか34分)。そこに思わず笑っちゃうほどテクニカルかつメロディアスなGソロが乗っかっていて面白い。主役2人の後ろに隠れている感があるこのマーク・リッゾも相当の達人だ。カッコいいリフ満載、ヘヴィパートから疾走パート(もしくはその逆)へのギアチェンジも痛快。“I Speak Hate”や“Rasputin”のように少しメロデスがかったような曲も用意されていて楽しい。当然のごとく突如走り出すSABBATHのカヴァー“Electric Funeral”を含めたボーナス3曲も◎。この手を主食にしていない僕でも手に汗握る出来の本作、もしかしてヘヴィなヘヴィメタル好きはマストバイのレベルじゃないですか?


symfonia.jpg  ラストはティモ・トルキ(ex. STRATOVARIUS)とアンドレ・マトス(ex. ANGRA/SHAMAN)を中心としたメロパワ界のスーパー・プロジェクト、SYMFONIA。これも¥629(!)と破格なので思わず手が伸びた。かつてBURRN!誌で鬼の首を取るかのごとく叩かれまくった(らしい)トルキの音楽性が、十数年の時を経て完全なオリジナルになったのだなという感慨を覚えるこれぞのトルキ節120%。ちょいケルティックな “Pilgrim Road”を除けば目新しい要素はほとんど見当たらないが、10曲すべてに安心印を付けて楽しめる和み系メロパワ作。クワイアたっぷりの劇的なタイトル曲には少なからず感動したし、それに続く締めの3曲がコンパクトなキャッチー系+アコースティック・バラードなので聴後感もスッキリ。「メタル界のスティーヴ・ペリー」、言い換えると「メタルだけを歌うために生まれてきたわけではない男」、マトスの歌唱には少し無理を感じる場面もあれど、懸念していたトルキとの相性は良好だし、バラード曲/静寂パートにおける繊細な表現力はやはり素晴らしい。不満があるとすれば、時折聞かれるトルキの粗すぎるGソロ(この人は丁寧に弾くと味があって良いのに)、それからイェンス・ヨハンソンと比べるのは可哀想だけど、それでもあまりソロイスト向きではないなと思わせるミッコ・ハルキンのKeyかな。それでも決して買って損をするような作品ではない。まだamazonなら安く手に入るので未聴の諸兄はぜひどうぞー。

(おまけ)

CAVALERA CONSPIRACY / Rasputin

はぐれメタラーの僕でもこれには血が騒ぎます。

テーマ:HR/HM - ジャンル:音楽

【2011/10/20 00:03】 | HR/HM 新譜レビュー | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
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