WITHIN TEMPTATION (2011) / THE UNFORGIVING
withintemptation.jpg 1. Why Not Me 2. Shot In The Dark
 3. In The Middle Of The Night
 4. Faster
 5. Fire And Ice 6. Iron
 7. Where Is The Edge
 8. Sinéad
 9. Lost 10. Murder
 11. A Demon's Fate
 12. Stairway To The Skies
 13. I Don't Wanna 14. Empty Eyes


ゆくゆくはオランダの音楽遺産として認知されるであろうWITHIN TEMPTATIONの新作。今回も凄いです。

彼らの音楽作品が純粋な「美」以外の何かを表現したジャケットを纏うのはおそらく初めてのこと。加えてB!誌のインタビューとともに載っていた安っぽすぎる宣材写真には大笑い。そうしたイメージ戦略も含めてこのバンドは大胆な変化を模索しているのだろうなと思わせてくれたが、その予想通りというべきか。本作では「THE HEART OF EVERYTHING」の名曲“What Have You Done”などで試されていた狭義のゴシック/シンフォメタルからの脱却と、普遍的なメロディックHR/HMへの接近がますます確信的に突き進められている。

奇跡的な傑作3rd「THE SILENT FORCE」で示してくれた絶対孤高の深遠なる音楽性に少々の未練がないと言えば嘘になる。が、ゴシックの名残を残しつつ、まるで開き直ったかのようにポップな本作の路線もたまらなく魅力的だから困るのだ。以前よりロッキンな躍動感を強化した楽曲群はどれもこれも呆れるほどキャッチー、なのに商業音楽的な薄っぺらい印象を決して抱かせない。巧みなアレンジによって醸し出される深みと壮麗さは欧州産ならではの強みだろう。ところどころに配された「歌えるGソロ」の耳なじみの良さもメロディ派には嬉しい。

シャロン・デン・アデルが繰り出す七色変化の歌唱にもますますの磨きがかかっている。ただ歌うだけではない。ただ上手いだけではない。そしてただ美しいだけではない。ますます曲調を広げたこのバンドの多彩な音楽を、圧倒的な表現力であっさりと自分色に染め上げる。2011年現在、メタル界の多士済済たる女性Voの頂点に立っているのは間違いなくこの人、ていうかこのお方だと思う。

ジャケから想像されるような能天気さやコミカルさとは無縁なので、初めて彼らの音楽を聴くリスナーさんも安心して手を出して欲しい。オープニングのキラー“Shot In The Dark”にグッと来たらば日本盤ボーナスを含めておそらく全曲楽しめる。本作での変化を端的に示すノリノリの“Sinéad”なんかもうたまらんよ。メタラーのみに留まらず、幅広い層の聴き手の耳にどうか届いておくれと願うばかりだ。

テーマ:HR/HM - ジャンル:音楽

【2011/09/30 01:39】 | HR/HM 新譜レビュー | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
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