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BAD HABIT (2011) / ATMOSPHERE
badhabit.jpg 1. In The Heat Of The Night
 2. Words Are Not Enough
 3. Everytime You Cry
 4. I Wanna Be The One
 5. I'll Die For You 6. Angel Of Mine
 7. Fantasy 8. We Are One
 9. Only Time Will Tell
 10. Break The Silence 11. Save Me
 12. Catch Me When I Fall
 13. Without You 14. I’ll Be True


スウェーデンの生んだメロハー界の至宝、BAD HABITの6thアルバム。皆さんもう買われましたか?

最初に本作を聴いたとき、僕はオープニングに配された“In The Heat Of The Night”の衝撃で心が完全に流されてしまい、一周目のそれ以降はどうにも集中して聴くことができなかった。本作でもっとも分かりやすい熱気を帯びているのが、15年前に発表された某曲の某サビメロを思い出さずにいられないこの曲なのは少し皮肉だ。日本盤ライナーを見ると中心人物ハル・マラベルの確信犯的な心境を見て取れるが、うーむ、それならばせめて曲順だけでも工夫をして欲しかったな、というのが僕の正直な意見。名作2nd「REVOLUTION」(レビューはこちら)さえ未聴ならば、それこそ感涙必至の美しいメロディなんだけどね。

が、落ち着いて深呼吸。もう一度腰を据えて全体を聴き直してみたらば、無理のない自然体の(…と、こちらに錯覚させてしまうほど巧妙に作り込まれた)流麗なメロディ展開と、バンドの顔であるバックス・フィリングの感情的な熱唱との絶妙な掛け合わせが満喫できるBAD HABITらしさは健在どころか、ここに来てますますパワーアップしているようでひと安心。このバンド史上最速のインターバルわずか2年でこの水準の楽曲群を揃えてきたハル・マラベルの凄さは改めて賞賛されてしかるべき。個人的なハイライトは心地よい「爽」の“Words Are Not Enough”から、このバンドお得意の「泣き笑い」な“Everytime You Cry”への流れかしら。

音楽的には前作5th「ABOVE AND BEYOND」(レビューはこちら)のボーイズポップス的なダンサブル路線を引き継いでいる。少数のヘヴィな曲とアルバムの大半を占めたメロウな曲との聴感上の落差が大きかった前作に比べて、本作ではほぼすべての曲が平均的にヘヴィさ2割増しのアレンジで力強く迫ってくる感じかな。と言いつつ、彼らのカタログではもっとも賛否が分かれるであろう4th「HEAR-SAY」のように、その重さが妙な暗さには繋がっていないのでどうかご安心あれ。

ただし、ロック曲におけるGリフのザックリとした質感がどの曲でもほぼ一定なので、アルバムを聴き進めるにつれてやや単調というか平坦な印象に傾いてしまったのも確か。日本盤ボーナスの“I’ll Be True”もヘヴィな佳曲なんだけど、そういう意味ではあまり有難みを感じられない。この均質な感じは「一度聴き始めたら最後まで止められない」という美点にもなりうるし、核となるメロディの質そのものは前作に勝るとも劣らない出来なので、そこいらは聴き手の判断に委ねられるだろう。

ちなみに僕の場合は、アルバムの流れの良さは勿論のこと、楽曲単位でも強い思い入れを持ちやすかった前作のほうに軍配を上げたい。頭3曲の完璧なツカミは言うに及ばず、超・爽快な“My Confession”は折り返し地点として見事に機能していたし、それ以降もパトリック・ソダーグレン(B)の書いたJOURNEYっぽい曲が良いアクセントになっていて最後まで飽きさせなかったんだよね。それから本作では楽曲のグルーヴィ志向に飲み込まれてしまったか、隠れた名手スヴェン・シアンスキーのリードGが前作ほどの存在感を示せていないのがちと残念。あの繊細なオブリをまたたっぷりと聞かせて欲しいな。

ということで、天下のBAD HABITにしては珍しく注文の多いレビューになってしまったけど、メロディ派ならば聴かずにはおられない高品質の作品なのでその点は誤解なきよう。絶品の美旋律をどういう方法論で聞かせればBAD HABITらしさが最大限に煌めくのか…これはもう完全に好みの問題だから。このペースなら次回作はおそらく2013年ごろの発表かな?約15年の試行錯誤を経て、そろそろあの3rd「ADULT ORIENTATION」っぽいソフトな路線に回帰しても面白いと思うけど、どうだろう。今から楽しみにしておきます!



そうそう、音楽の内容とはもう120%関係がないのだけど、ブックレットに写る5人のメンバーはそれぞれにとても渋くてカッコいいオジサマ揃いなので、アーティストのそういう側面にも興味のある淑女の皆様にぜひ推薦して差し上げたいと思うのでした。どうか怪しいジャケだけを見て敬遠しないでね(笑)!

テーマ:HR/HM - ジャンル:音楽

【2011/02/12 21:19】 | HR/HM 新譜レビュー | トラックバック(0) | コメント(2) | page top↑
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コメント
こんばんは。
僕はこのアルバムではじめて聴いたんですよ。メロディが美しくて、遡って聴いてみようと思っています。
たしかに曲順はもう少し考えてほしかったですね。前半の爽やかな曲を中後半に入れてくれると良かったなぁ~と。ヘヴィなのはそんなに邪魔してないのも確かに。でも、もっと重いアルバムがあったそうで、このアルバムでもちょっとヘヴィさが気になりました。平坦なのは、やはりGリフでしたか。
【2011/02/18 19:53】 URL | 敏紫 #-[ 編集] | page top↑
敏紫さん、こんばんはー。

そうなんですよね、バックス・フィリングの歌うメロディには実に素晴らしいものが揃っているので、もう少し曲順やアレンジに工夫があってもいいかなと僕は思いました。終曲の“Without You”なんて単体で見ればホントに最高なのに、そこへ至るまでに耳がもうお腹一杯の状態になっているというか。若干の平坦さ・単調さはダンサブル路線のバッキング(特にシンプルなGリフ)を選択したが故のジレンマなのかもしれません。

敏紫さんは本作でBAD HABIT初体験だったんですね。僕も残念ながら1stには耳を通していないのですが、基本的にはこのバンドの作品にハズレなしだと思っています。

僕が一番好きなのはフツーのハードロックっぽさも十分のカラフルな2nd「REVOLUTION」です。BAD HABITの生み出すメロディの本質をゆったりと満喫されたいのであれば、名盤の誉れ高きマイルドな3rd「ADULT ORIENTATION」を外すことは出来ません。一般的にはこれがBAD HABITの代表作でしょう。ハード&メロウのバランスに長けた前作5th「ABOVE AND BEYOND」も素晴らしいですよ。後半は曲のスケールが少しこじんまりとするんですが、僕はその親しみやすいまとまり感が大好きで。ヘヴィな曲が多い4th「HEAR-SAY」はとりあえず後回しでもいいかと思われます。ああ、またまた長くなってしまいましたが(笑)、よろしければご参考にしてくださいね。
【2011/02/19 00:09】 URL | むーじゅ #-[ 編集] | page top↑
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