NIKOLO KOTZEV (2001) / NOSTRADAMUS
nostradamus.jpg (Disc 1) 1. Overture 2. Pieces Of A Dream
 3. Desecration 4. Introduction 5. Home Again 
 6. Henriette 7. Caught Up In A Rush 
 8. The Eagle 9. Plague 10. Inquisition
 11. The King Will Die 12. I Don't Believe
 13. Try To Live again
 (Disc 2) 1. War Of Religions
 2. The Inquisitor's Rage 3. Chosen Man
 4. World War II 5. World War III
 6. Because Of You 7. The End Of The World
 8. I'll Remember You

HR/HM界ではちと珍しい?ブルガリア出身のマルチな才能に恵まれたギタリスト、ニコロ・コツェフが長い年月をかけて作り上げた壮大なるロックオペラ・プロジェクト、その名もNOSTRADAMUS

この作品も前回のブラガと同様に、高校時代の友人がらみで思い出のある作品。といっても譲ってくれたのは例の「師匠」H田くんではなく、もうひとりのメタル友達であるY下くん。新品同様の状態で確か¥2000くらいじゃなかったかな。当時の僕には相当に、もう相当に痛い出費だったけれど、それでも手を出さずにはいられなかった。なぜならケースの裏に記載されたゲストのメンツがとんでもないものだったから。

グレン・ヒューズ、ジョー・リン・ターナー、ヨラン・エドマン、ドゥギー・ホワイト、そしてヨルン・ランデ。

おお、B!誌で名前だけは知っている人たちが…なんちゃって、MILLENIUMの傑作3rd「HOURGLASS」で劇的な出会いを果たしていたヨルンを除いて(こちらの記事参照)、僕がシーン屈指の実力派4人の声を初めて聴いたのがズバリこの作品なのだ。いかにもはぐれメタラーっぽい来歴にはやっぱり笑ってしまう。だってねえ、ごく一般的なメタラーさんたちが彼らに触れるのは大抵…

グレン・ヒューズ=DEEP PERPLE
ジョー・リン・ターナー=RAINBOW
ヨラン・エドマン=YNGWIE MALMSTEEN
ドゥギー・ホワイト=復活RAINBOW
ヨルン・ランデ=MASTERPLAN

と、知名度やファン人口で考えればここいらが妥当なところでしょう。この偉大な人たちの初体験を一括でどーんと済ませてしまった僕のような人間は結構珍しいのではないかなあ。

もっとも彼らのお仕事の幅は非常に広く、声を残した作品の数も膨大。広い世の中には以下のようなバンド群で彼らの歌声を初体験した、僕以上に奇特な人が少なからずいるかもしれない(僕はVOODOO HILL以外未聴)。万が一、いや億が一、「これがすべて当てはまります!」という奇跡的な経験をお持ちの方、ぜひ拙ブログまでご連絡ください(いねえよ)。

グレン・ヒューズ=VOODOO HILL
ジョー・リン・ターナー=MOTHER’S ARMY
ヨラン・エドマン=SNAKE CHARMER
ドゥギー・ホワイト=MIDNIGHT BLUE
ヨルン・ランデ=MUNDANUS IMPERIUM(これが難関!)


閑話休題。ニコロには活動母体といえるバンドBRAZEN ABBOTがあり、90年代にはゲスト多数を迎えて数枚の作品を発表している。そこで培った実力と人脈が、強化版BRAZEN ABBOTと言えるこの大掛かりなプロジェクトでも生かされることになった(特にジョー・リンのバックアップが大きかったそう)。バックを担当するのはジョン・レヴィン(B)、イアン・ホーグランド(Ds)、ミック・ミカエリ(Key)のEUROPE組。グレンの起死回生のHR作「FROM NOW ON...」といい、LAST AUTUMN’S DREAMの1stといい、この人たちはEUROPE再結成以前にも結構いい仕事をしている。

もちろん本作はコンセプト・アルバムだが、そのストーリーはあえてここでは詳しく語らない。預言者ノストラダムス(=ジョー・リン)を愛する者、利用する者、すがる者、憎む者etc...それぞれが各々の心情を歌に込めて時空を超えた物語を描き出す。ヨラン先生の配役が「幽霊」っていうのが妙にツボにハマって困るな。非常に興味深いことに、ヨルンの宗教審問官役はもともとニコロが故・ロニー・ジェイムズ・ディオに打診していたもの。HEAVEN AND HELLの件にせよトリビュート・アルバムの件にせよ、ロニーとヨルンの間に不思議な縁があることは明らかだが、ヨルンがまだごく一部のマニアにしか評価されていなかった(ていうか、人によってはカヴァデールの単なる物真似野郎だと思われていたかもしれない)この時点で、ニコロが御大の代わりに彼を抜擢したことに運命的な何かを感じずにはいられない。まさに慧眼。その後のヨルンの大活躍はみなさんご存知の通り。

シンガーの選択からもうっすら分かるように、揃えられた楽曲はRAINBOW系のヨーロピアンHRがベース。そこに壮麗なストリングス部隊(ソフィア・オーケストラ)とコーラスが絡んで非常にスケールの大きな音像になっている。寄せ集めのプロジェクト作にありがちな安っぽさは一切感じられず、それどころか女性Voとジョー・リンのデュエット曲なんぞにはそれこそディズニー映画のエンディングのような堂々とした趣がある。

有名どころをみんなまとめて喰ってやると言わんばかりの下剋上的なパフォーマンスで株を上げたヨルン、それに対して相変わらずの清々しさで「この人に悪人役は無理だな」と思わせる(笑)ジョー・リンともに素晴らしいが、彼らに輪をかけて凄いのがグレン・ヒューズ。もう何なのこの御方は。下に1曲貼っておきましたのでよろしければどうぞ。聴いてしばらくの間はなかなか声の区別が付かなかった(笑)ヨラン先生とドゥギーさんの仕事もさすが。

と、ここまで読み返してみたらレビューでもなんでもなくなっちゃったい。ま、いいか。いま現在の入手難度がどの程度のものか分からないけれど、もし中古屋で見かけたらためらうことなく保護してあげてください。あのときのなけなしの¥2000は間違いなく僕のメタル人生を豊かにしてくれました。ここから枝葉が広がる広がる。そこに約2名の唯我独尊型天才ギタリスト様の影がチラホラと。。。


おまけ① youtubeで2曲。探せばあるもんだ。

NIKOLO KOTZEV’S NOSTRADAMUS / Pieces Of A Dream

実質的なオープニング曲。最初のフワリとした“In the forest...”で完敗。こんなシンガーは世界でグレンただひとり。自身の扮するアンリ2世の死を歌った“Chosen Man”も凄まじいので探して聴いてみてくだされ。

NIKOLO KOTZEV’S NOSTRADAMUS / Inquisition

嵩にかかって責める「邪」のヨルン、必死で耐える「聖」のジョー・リン。本作のメタル・サイドにおけるハイライト。ニコロのGソロもグッド。


おまけ② グレン・ヒューズのバラード・パフォーマンス5選。

1. “Pieces Of A Dream”
2. “Save Me Tonight (I’ll Be Waiting)”
3. “No Stranger To Love”
4. “Talk About It”
5. “Heaven’s Missing An Angel”

まだまだ触れたことのない作品多数。TRAPEZEとHUGHES/THRALLをきちんと聴いてみたい!

テーマ:HR/HM - ジャンル:音楽

【2010/07/28 01:16】 | HR/HM 旧譜レビュー | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
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