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W.E.T. (2010) / W.E.T.
WET.jpg 1. Invincible
 2. One Love
 3. Brothers In Arms
 4. Comes Down Like Rain
 5. Running From The Heartache
 6. I'll Be There 7. Damage Is Done
 8. Put Your Money Where Your Mouth Is
 9. One Day At A Time
 10. Just Go 11. My Everything
 12. If I Fall
 13. Comes Down Like Rain (acoustic)


予定していたお買い物記事を一つ先送り。2010年最初のレビューは絶対これにしようと心に決めていた新プロジェクト、W.E.T.のデビューアルバム。へっへっへ、これは語っちゃうよー。

僕がこのプロジェクトにどれほどの期待をかけていたか、拙ブログを定期的に読んでくださっている皆さまならお分かりいただけるはず。かねてより深く敬愛してやまないジェフ・スコット・ソートが、2008年の個人的ベスト・バンドであるECLIPSEの中心人物エリック・モーテンソンの作る楽曲を歌ってくださるなんて…最初にこのニュースを聞いたときは夢かうつつかとあわあわ取り乱してしまうくらいに胸がざわめいた。その興奮たるや、かのFM × GRAND ILLUSION=OVERLANDの時の5割増し(当社比)。というのも、拙ブログ史上もっとも鬱陶しいレビューでも触れたように、ECLIPSEの傑作3rd「ARE YOU READY TO ROCK」には先輩バンドTALISMANからの強い影響が隠されることなくハッキリと浮き出ており、ならばジェフがそのECLIPSE的な楽曲を歌えば悪いものになろうはずがないという絶対的な確信があったから。“One Love”の先行PVも見ずに聴かずに、僕はただひたすらじっと我慢の子で日本盤を待っておりました。

で、ここからがレビュー。バンド名はWORK OF ART、ECLIPSE、TALISMANのアタマを均等に取ってW.E.T.ながら、その音楽的な影響度から勝手に変換すると(w).E.t.――Eが太い大文字、Tが小文字、そしてWはカッコつきの小文字という印象。つまり、メインソングライターであるエリックが用意したECLIPSE的な土台にジェフがTALISMAN(ひいてはJOURNEY)の影響を歌唱面限定で持ち込み、そしてWORK OF ARTのロマンティックなキラキラ感(これもあくまで雰囲気のみ)を所々に振りかけたような楽曲群を揃えてきた、とまとめることが出来るように思う。よって本作は90%くらいエリック・モーテンソンのアルバムと見なすのが適当。ただし、ここで想起されるであろう「ECLIPSE的」な音像は必ずしも「ARE YOU READY TO ROCK」の向こう見ずな熱さを意味するものではなく、「北欧産メロディアスハードよ再び!」と思わせる程良い洗練性は、彼らの1st「THE TRUTH AND A LITTLE MORE」を大きくグレードアップさせたような感触に近い気がする。これが10年の歳月を経て示してくれたエリックの大きな成長の証。ああ、もう簡単に言っちゃえば、僕の過度な期待を決して裏切らぬ素晴らしい出来だということです。改めて若き天才エリックの稀有なる才能に惚れ直してしまった。完全に余談ながら、彼の愛嬌ある童顔とスラリとした立ち姿にはそこはかとなくスター性も感じられるので(ホントか?)、女性リスナーの方にもぜひ注目していただきたいところ。

一発でECLIPSEだと分かるメタル期白蛇リスペクト!なGリフからごく自然に爽快なコーラスへとなだれこむ“Invincible”、ビールのCMにでも使っていただきたい“One Love”の幕開けで掴みはOK。当然ながら捨て曲などあろうはずもなく、手を変え品を変え繰り出されるメロディアスハードの佳曲の数々に頬が緩みっぱなし。ここまで意識的に話題から外してきた「W」のロバート・サールが主に書いた“Running From The Heartache”も実に良い出来。WORK OF ARTの「ARTWORK」は全体的にあまりにも洗練されすぎていて少々メロの引っ掛かりに欠けると思っていた僕だが(もちろん“Her Only Lie”を筆頭に良い曲も多かったけど)、この曲には雰囲気モノ以上の美しい旋律がちゃんと存在する。そして、これは「J.E.F.」だなあと言いたくなる終曲の“If I Fall”が間違いなく僕のハイライト。スティーヴ・ペリーをバリバリに意識したジェフのVoはもちろん、笑いがこみ上げるほどニール・ショーンのそっくりさんを演じてみせてくれたマグナス・ヘンリクソン(ECLIPSE)の芸達者ぶり、そしてFINAL FRONTIERを彷彿とさせる余りにこっぱずかしいコーラスワーク(byエリック)に大きな大きな拍手を送りたい。こりゃ最高だわ。作品全体を通してレーベル主導型プロジェクト・バンドにありがちな作り物感やふとした手抜きが見られない演奏面も◎。これぞプロのお仕事なり。

…と、ここまでは大いに褒めておきつつ、最高のプロジェクトだと思うからこそちょっとばかり注文を付けておきたい点もある。それは珍しく名前がどこにもクレジットされていないジェフの関与の薄さ。もちろん彼ほどの必殺仕事人であれば他人が作った楽曲の上でも自分の個性をきちんと主張してみせることなどお茶の子さいさいなのだが、「ただ歌わせるだけ」なんて、非常に熱心なジェフ中毒患者の僕に言わせればこんなに勿体無いことはないのだ。例えば中盤に収められた“I’ll Be There”~“Damage Is Done”~“Put Your Money Where Your Mouth Is”のロック曲三連発は確かに良い出来なんだけど、ここにジェフからのインプットが加わっていたらカッコよさはきっと倍増しになっていたはず。マルセル・ヤコブ亡きいま、このW.E.T.にはTALISMANの衣鉢を継ぐことも期待せざるを得ないわけで、次回作の時にはぜひジェフも曲作りに参画してもらいたい。“I'll B waitin’ 4 U 2nite”的な世界観と弾けるようなエネルギーをどうぞ遠慮なく持ち込んでください。彼の最大の武器である「熱さ」を遺憾なく発揮するためには、自分の作り上げたことばで歌うほうがより適当なアプローチのはずだからね。

それからもう一点。これは注文と言うよりもさらなる期待なのだけど、歌い手としても素晴らしい実力を持ったエリックがコーラスでしか歌わないのは間違いなく宝の持ち腐れだから、次回作ではぜひジェフとのデュエット曲を書いて欲しい。曲によって担当を変えるのではなく、あくまでも二人の掛け合いがミソね。声質のまるっきり違う二人がマイクを分け合ったらどうなるのか僕にはちょっと想像が付かないのだけど、もしこれが上手くハマれば気持ち悪いくらいに面白いものが出来上がるのではないか。ぜひ挑戦してもらいたい。(ちなみに現在の僕がデュアルVoにハマっている理由は次々回の記事にて書くつもり)

さあ、野暮なことを言うのはここまで。いまはただ麗しきこの音楽を無心に楽しみましょう。作曲家・プロデューサーとしての才能が存分に発揮された本作は「エリック・モーテンソン」というブランドを完全に確立・浸透させるのに十分な出来。ECLIPSEでの活躍もあいまって、おそらく今後10年の彼は目まぐるしいほどの忙しさに見舞われることになるだろう。2010年代の北欧HR/HM界はエリックを中心に回っていくと信じて僕は疑わない。ECLIPSEもW.E.T.も、次なる展開がいまからもう待ち遠しくて死にそうだよ!!

W.E.T. “One Love”

チェックのシャツがエリック。確かもう30歳くらいなんだけど。。。若い。いちばん左は故・マルセル・ヤコブ。意外とアグレッシヴに動いてるね。

【2010/02/03 16:15】 | HR/HM 新譜レビュー | トラックバック(0) | コメント(2) | page top↑
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コメント
こんにちは。
これまでのECLIPSE、JEFF関連の記事を読んでいて、むーじゅさんはW.E.T.をかなり楽しみにされてるんだろうなぁと思っていました。そしてこのプロジェクトの関わり度合いを的確に表現した (w).E.t には大きく頷いてしましました。
僕もこのアルバムの出来は期待通りです。ただ、むーじゅさんの仰るとおりこのメンバーならもっと面白いことができそうですよね。まだ持てる力を全て出し切ったわけではなく挨拶代わりの1枚、そんな感じすらします。
次のアルバムを期待しながら「W.E.T.」を楽しんでいる今日この頃です。
【2010/02/07 14:00】 URL | よしよ #-[ 編集] | page top↑
よしよさん、こんにちはー。

お分かりのようにもうバリバリに期待していまして…とりあえずそれを裏切らぬ出来の良さにひと安心しました。レビューでは少々注文を付けましたが、それもよしよさんのおっしゃるようにW.E.T.がまだ「完全体」ではないことがどう見ても明らかだからなんですよね。ジェフもおそらくこれでエリックの能力の高さを認めたことでしょうし、次回作ではぜひ2人による真のコラボ曲を聴きたいものです(この場合「E.T.」になるのでしょうか/笑)。各所での評判の良さから考えても、このプロジェクトが一作限りでおしまいなんてことはないでしょう!

【2010/02/09 20:54】 URL | むーじゅ #-[ 編集] | page top↑
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