正月休みのお買い物・その2 (MADINA LAKE etc...)
EMPIRE (2002) / HYPNOTICA

MADINA LAKE (2007) / FROM THEM, THROUGH US, TO YOU

FRETERNIA (2002) / A NIGHTMARE STORY
MATTSSON (1999) / ANOTHER DIMENTION
MY VITRIOL (2001) / FINELINES


EMPIREは¥400、MADINA LAKEは半額セールで¥250、下3枚も半額で¥125なり。

ロルフ・ムンケスのプロジェクト・バンドEMPIREは…うーむ、これはちょっとガッカリした一枚。かのマーク・ボールズが2曲で参加、その他の曲を実力派のランス・キングが担当した正統派ハードロック…といえば聞こえは良かろうが、肝心の楽曲の出来がどうにも中途半端。ゴシャゴシャと無駄に手数の多いDsは聴いていてげんなりするし、全体的にもデモっぽい適当さが目立つ。メンツにかけた期待が高かった分だけ(そして¥400も出しちゃった分だけ/笑)失望も大きかった。ソロギタリストが作る歌モノのあまり良くない例。

バンド黎明期のトンデモ話が語り草のMADINA LAKEは1st。音楽性は昨今のヘヴィな音楽の美点をあちこちつまみ食いして混ぜ合わせたいかにも新世代なメインストリーム追求型で、僕が想起したのは英国のLOSTPROPHETS。彼らをもっと雑多に、もっと俗っぽく、そして当然もっとアメリカンにしたような印象。ちょっとゴス風味の“River People”のような曲もちゃんと聞かせるあたり「なかなかやるな!」という感じ(よく見るとメンバーの目許がそれっぽい)。RAGE AGAINST THE MACHINEみたいなノリから流麗な哀メロへと繋げていく本編ラストの“True Love”なんかも面白い。正直、この作品を聴くだけではMADINA LAKEだけの特別な個性を見つけることは出来なかったけれど、それでもデビュー作にしてこの全体的な質の高さは素直に凄いと思う。ただし、ビッグなコーラスだけでも十分に勝負できるポップセンスを持っているのだから、単なる穴埋めの「記号」になっている唸り声はやっぱり蛇足。今月のB!誌ではTHE MORNING AFTERのグラサンにーちゃんが「新世代バンドの音にはグロウルが必須」みたいなことを語ってたけども、そいつは単なる思い込みでないかい。

(そういえばB!誌ではあんだけきちんとカラーインタビューを取っていたLOSTPROPHETSの新作レビューがされておりませんでしたな。前作「LIBERATION TRANSMISSION」がとても良い出来だったので少し気になっているのだけど。まあ「待ち」ですね。)

なんとなく「ふれた~にゃ!」とひらがなで言ってみたくなるスウェーデンのFRETERNIAはこの前のアルバムがB!誌で5点を付けられていたいわくつきのバンド。半額になっていたのでようやく手を出せました。ちなみに本作には84点という高得点が付いていて、連続する作品の上がり幅79点はおそらくB!誌史上に残る快挙に違いない(笑)。音楽性はこれぞのメロディック・パワーメタル。これ以外に形容のしようがないくらいのKEEPER & GUARDIAN直系ど真ん中で、楽曲はまあまあいい感じ。前作レビューで“こんなのを人前で聴いて「メタルってこういうの?」とでも言われたら死にたくなるね、ホント。”という実にアッパレな斬られ方をしていた噂のVoは………おや、恐れていたほどひどくはない…かな?抑揚もへったくれもない音程ハズレ気味のゴリ押し声なので大変に聴き疲れする点は否めないが、120%の力をこめて歌っている情熱らしきものは伝わってきてなんだか憎めないのだ。少なくともこないだ聴いた弱々しいRED WINEよりは全然マシ。ボーナス曲はあの“Murderer”と書かれていてどうなることかとヒヤヒヤしていたら(新旧対決的な意味で)、何故か非常に控えめな音量で“Sole Survivor”が流れてきて大笑い。最後まで頑張ってネタを提供しようとするその心意気はメタル!

ずっと気になる存在でありながら、なかなか聴く機会に恵まれなかった謎の北欧ギタリスト、ラーズ・エリック・マットソンの作品をついに入手。Voは「DOUBLE DENSITY」を聴いたことがあるBALTIMOOREのビヨルン・ローディン。で、1曲目の“Hell”を聴いてちょっとビックリ。BALTIMOOREを聴いた時にはさして意識していなかったけど、この曲でのビヨルンの歌いまわしはかの下山武徳さんにかなり近いのだ。もちろん本家(?)ほど上手くも熱くも暑苦しくもないのだけど、僕としては「こんなところに居たのか!」って気分でした。全体としてはKeyの比重が意外と大きい欧州ハードロックwithプログレ風味で質はそれなり…ていうか、こちらもEMPIRE同様にちょっとデモっぽいB級感があるかな。北欧っぽい透明感や叙情性は控えめ。テクニカルなGソロはさすがに聴き応えあり。

いつか僕の先輩が大のお気に入りだと話していたMY VITRIOLもこの機会にゲット。どうやらジャンル的には「シューゲイザー」らしいのだが、ここでRAINBOWやNIGHTWISHをちらと思い出してしまった僕は何だかんだで生粋のメタラーなのだと再認識(笑)。「じっと靴を見ている人」と聞くとどうも陰鬱な音楽を思い浮かべてしまうが、少なくともこのバンドはさにあらず。とても切れ味の良い演奏、分かりやすい疾走感、しばしばノイジーになるGの美しい音色を中心に据えたひんやりとした音像、そして適度にポップなゆらゆら歌メロ…これらの絶妙な絡みはメタラー諸兄にも結構アピールするのではないか。ていうか単純に音だけで判断すればメタルに片足突っ込んでます。オープニングを飾る“Always: Your Way”の純パワーポップ的なメロディはちょっとした衝撃だったし、こじゃれたタイトルが憎いドラマティックなインスト曲“Tongue Tied”あたりもお気に入り。あまり期待していなかったこともあるが、これは間違いなく良い買い物だった。


最後にちょっと余談めいた話になるけれども、非メタラーの洋楽ロック好きの方がおっしゃるところの「美メロ」と、自分のようなメロディ派のメタラーが想起する「美旋律」を隔てる最大の要素は、おそらく「恥ずかし成分の含有量」にあると僕は思う。両者の主張する「美しいメロディ」論が往々にしてかみ合わないのはある意味で当然のこと。ご紹介したMY VITRIOLのメロディの本質は間違いなく前者なので悪しからず。僕は聴いていて頬がポッと赤らんでしまうようなこっ恥ずかしいメロディのほうを好む傾向にあるけれど、たまにはこういうのもいいですね、ってことです。

【2010/01/24 17:58】 | 購入履歴 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
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