2009年を振り返って+α
あけましておめでとうございます。新年の一発目ということで、今回は簡単に2009年の音遊生活を振り返るとともに、今後の展望っぽいことも少々書き留めておこうと思います。

去年買った新譜は13枚、そして旧譜は100枚チョイということで、おととし2008年から購入枚数がだいたい半分に減りました。2008年には30枚以上買っていた新譜に関しては、まさかここまでシェイプアップ出来るとは予想だにしていなかったので自分でも驚いています。と言っても、音楽を聴くことを特別の趣味としていない一般の方からすればこれでも相当に異常な数字であることは確かなようで、ことあるごとに自分と世間の感覚との乖離にため息をついたものでした。もうそろそろHR/HMオタク、もしくはマニアをこっそり自称してもよい頃合でしょうか。え、これくらいじゃまだまだ青いですか?そいつは失礼しました。

さて、例年であればBURRN!誌にならって僕も私的ベスト10枚をじっくり選び抜いていくのですが、さすがに13枚から10枚というのもアレなので、今回はなし崩し的に「四天王」を挙げてみようと思います。

まずはIT BITES「THE TALL SHIPS」。レビューはこちら。去年聴いた作品の中でもっとも僕に「音楽」、ていうか「音遊」を感じさせてくれた優美でカラフルな一枚でした。それこそミートローフ(2007)の傑作「BAT OUT OF HELL Ⅲ:THE MONSTER IS LOOSE」のように、すべての音楽ファンに一度は聴いてもらいたいと願ってやみません。

お次はBAD HABIT「ABOVE AND BEYOND」。レビューはこちら。アルバムのどこをどう切っても「哀×爽」の良質なメロディの蜜が次々と溢れ出てくる、そんな王道メロハーのお手本たる作風に大満足しました。その他大勢とはやはり格が違ったという感じです。ややダークな「HEAR-SAY」に満足できなかった方もぜひどうぞ。

それから当然GOTTHARD「NEED TO BELIEVE」。レビューはこちら。僕がいま世界でもっとも愛している歌声をまた無事に聴くことが出来た…それだけでもう十分って感じです。我ながらちょっと気持ち悪いですが、僕のこのバンドへの思い入れはすなわちスティーヴ・リーへのそれとほぼ同義なのです。単独公演お願いします!

そして最後はLAST AUTUMN’S DREAM「A TOUCH OF HEAVEN」。レビューはこちら。この作品はとにもかくにも“Jenny’s Eyes”です。この一曲のために買っても損はしない、と言い切ってしまいましょう。もちろんその他の弾むようなポップ曲たちも最高ですよ。そしてさよなら、マルセル・ヤコブさん。

旧譜はアルファベット順で10選を挙げてみました。買い直した作品やベスト盤は候補から除いています。

ALYSON AVENUE (2001) / PRESENCE OF MIND
IMPELLITTERI (1996) / SCREAMING SYMPHONY
MAGNUM (1988) / WINGS OF HEAVEN
MERCYFUL FATE (1984) / DON’T BREAK THE OATH
NATIONAL PRODUCT (2008) / LUNA
91 SUITE (2005) / TIMES THEY CHANGE
SPIN GALLERY (2004) / STANDING TALL
THE SZUTERS (2000) / NOT QUITE AT BUDOKAN
THUNDERSTONE (2004) / THE BURNING
TRIBE OF GYPSIES (1997) / NOTHING LASTS FOREVER


おお、我が脳内での白熱したトーナメントを勝ち抜いた猛者たちだけあって、改めて並べても惚れ惚れしちゃうメンツですなあ…。これからも長きにわたる良好なお付き合いをお願いしたいところであります。


さて、去年は新譜を13枚しか買いませんでしたが、それでも音楽的に食い足りないと言うことはまったくありませんでした。また、ありがたいことにメタルを聴くことに飽きてしまったということもなく、独りでいる時はほぼ毎日ずっと音楽漬け状態であったことにも変化はありません。はてさて新譜買いにここまでビシッと歯止めがかかったのはどうした訳でしょうか、と少々考えてみるに…。

☆ 僕にとって「新しい」音楽とは、年代に関係なく「その時初めて触れる」音楽なのだ、ということ。
★ 僕はヘヴィメタルよりもハードロックのほうがより好きなのだ、ということ。

決して完治することのない慢性的お金ナイナイ病をあえて無視すれば(笑)、この2点が大きいのかなと思い至りました。僕の購入履歴をご覧になっていただければお分かりになるかと思いますが、僕の音楽的な探究心はMySpaceや各種フォーラム/サイト/ブログなどで最新のメタルの動向を追いかけていくという21世紀的な方面にはついぞ到らず、「そこいらのお店で見つけたものが安ければ手に取る」という非常に原始的なスタイルに限定されています(ネット上を巡回することがある種の義務感を伴ってしまい、自身に情報中毒の症状を引き起こしてしまうのを恐れているのが本音です)。ところがこの発掘作業が何ともまあ楽しいんですよね。ヘヴィメタルよりもハードロックのほうがさらに好きなのであれば、温故知新的な旧譜漁りに精が出るのも当然ではあるのですけど。

逆に、年代的な意味での「新しさ」や「進化」にはここ数年でほとんど興味がなくなってしまいました。「空間的な自由を許さない音の壁」、「単なる記号と化してしまった唸り声」、「行き過ぎた個性の追求と過度の先鋭化」etc…もうお腹いっぱいです。これから出てくる新しいHR/HMバンドには「メタルであること」よりも、まずは「音楽として魅力的であること」を目指してもらいたいとひそかに願っています。

ということで(?)、果たして今年の僕はどのような音楽をどれほど聴くのか聴かないのか、これはもうそれこそ風まかせ運まかせ、ただひたすら「そこに置いてあるものが安ければ拾って聴く、高ければ拾わない」、こんなどうしようもないほど適当なスタンスを引き続き貫いていきたいと思っています(ちなみに去年の中古盤の最高額はNEVERMORE(2005)の「THIS GODLESS ENDEAVOR」で¥750でした)。今年の調子なら新譜は月イチ・ペースでも良さそうな感じですね。ま、後のことはW.E.T.とOVERLANDを買ったら考えましょう。楽しみです。


最後になりましたが、決して数は多くないながらも、こんなしょーもないところを定期的に訪れてくださる方もいらっしゃるようで、実はちょっぴり嬉しく思っています。ここで調子に乗って「ウチは知る人ぞ知るブログなんだもんね!」などと胸を張ることが出来ればカッコいいのでしょうが、いささか残念なことに拙ブログは特別な「売り」や美点をどうにも持ち合わせておらず、従ってむしろ「知らない人は誰も知らない」そんな具合の隠微かつ怪しい存在でありたいと考えている所存です(笑)。友人・知人関係にはくれぐれも秘密にして、どうぞこっそりとお読みくださいね。それではまた一年、どうぞよろしくお願いいたします。


◎おまけ◎ <2000-2009 HR/HM20選>
(ランク付けはとうてい無理だったのでアルファベット順です。いい10年でしたねえ)

A.C.T (2003) / LAST EPIC
ECLIPSE (2008) / ARE YOU READY TO ROCK
FINAL FRONTIER (2003) / THE SECOND WAVE
GOTTHARD (2001) / HOMERUN
GRAND ILLUSION (2004) / ORDINARY JUST WON’T DO
HAREM SCAREM (2002) / WEIGHT OF THE WORLD
IN FLAMES (2000) / CLAYMAN
IT BITES (2009) / THE TALL SHIPS
JOURNEY (2000) / ARRIVAL
MEAT LOAF (2007) / BAT OUT OF HELL Ⅲ: THE MONSTER IS LOOSE
MILLENIUM (2000) / HOURGLASS
NICKELBACK (2008) / DARK HORSE
NIGHTWISH (2007) / DARK PASSION PLAY
THE RASMUS (2005) / HIDE FROM THE SUN
SOILWORK (2001) / A PREDATOR’S PORTRAIT
SONATA ARCTICA (2000) / ECLIPTICA
SYSTEM OF A DOWN (2001) / TOXICITY
USER (2005) / USER
VANDEN PLAS (2006) / CHRIST O
WITHIN TEMPTATION (2005) / THE SILENT FORCE


テーマ:HR/HM - ジャンル:音楽

【2010/01/05 20:10】 | 年度別ベスト | トラックバック(0) | コメント(2) | page top↑
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コメント
こんばんは。
「四天王」のうち唯一未聴のIT BITESが気になるよしよです。

>「新しい」音楽とは、年代に関係なく「その時初めて触れる」音楽なのだ

良い言葉ですね。僕はついつい新譜を優先して買う傾向があるので、聴き逃している旧譜が結構あるのかもしれません。

僕の中で「はぐれメタラー音遊生活」は既に知る人ぞ知るブログですよ。音楽を深く聴く姿勢と引き込まれる文章表現がクセになっています。

00年代ベスト、いくつかのブログさんで見かけるので僕もやいりたいなーと思っているのですが、もう少し時間がかかりそうです。ちなみに、むーじゅさんが挙げられた20枚のうち15枚は聴いたことがある作品でした。
【2010/01/08 19:45】 URL | よしよ #-[ 編集] | page top↑
よしよさん、こんにちはー。相変わらずお返事が遅くなってすみません。

IT BITESの「THE TALL SHIPS」は、よしよさんのようにHR/HMの周辺を広く聴かれるリスナーさんであれば何かしら心に触れるところがある音楽ではないかと思います。音の感触が全然メタルではないので、スピーカーから何気なく流していても奥様から白い目で見られることはないでしょう(笑)。これを聴きながら積み上げていた本をゆったり読みつつ、いつの間にかうたた寝してしまう休日の昼下がり…なんて非常に贅沢です。外盤なら割合安く手に入りそうなので(日本盤には未収録のボートラ付きのようです)、余裕があればぜひどうぞ。

いえいえ、もちろん僕だって新譜も聴きたくて仕方ないですし、許されるならば近くのCD屋さんのメタルコーナーをどーんと買い取ってしまいたいくらいなのです。僕の定義でいけば、古いものが「新しい」のと同様に新しいものも当然「新しい」のですから。今月は特に目を惹く作品が多くて、BURRN!誌を読みながらウンウンと煩悶しています(笑)。個人的にはよしよさんのように信頼の置ける方が書く新譜の感想をたくさん読めることを大変ありがたく感じていますよ。ひとりの人間が聴ける音楽の量には自然と限界がありますから、お互いのブログを通じてそれを補い合えればいいなと思います。ま、僕の書くややマニアックな感想が実際に読まれる方の実益になるかどうかは極めて怪しいですけれども(笑)。

よしよさんの00年代ベスト、僕はぜひ見てみたいですね。のんびりと待っています。
【2010/01/15 16:06】 URL | むーじゅ #-[ 編集] | page top↑
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