スポンサーサイト
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
【--/--/-- --:--】 | スポンサー広告 | page top↑
LAST AUTUMN'S DREAM (2009) / A TOUCH OF HEAVEN
ladheaven.jpg 1. Heaven And Earth 2. Caught In Between
 3. Top Of The World
 4. Candle In The Dark
 5. Come Rain Or Shine
 6. Heartbreaker
 7. Last Mistake 8. See My Baby Jive
 9. Renegade
 10. What’s On Your Mind
 11. How Long 12. Surrender
 13. Running On Like Water
 14. Jenny’s Eyes

この人たちの音楽を聴かずして年は越せない?毎度おなじみLAST AUTUMN’S DREAM(以下LAD)の新作。今年の新譜はこれで打ち止めかな。

マルセル・ヤコブがああいうことになってしまったけど、ミカエル・アーランドソンら残されたメンバー(+新メンバーのナリー・ポールソン/TREAT)は突然訪れた悲しみをどうにか乗り越えて、これまでと何ら変わらぬ心温まる叙情味に溢れた素晴らしい作品を僕らのもとに届けてくれた。ファンの期待を決して裏切らない出来だと確信できる。

本作はどちらかと言うとポップ寄りの作風で、ヴァースがJOURNEYを想起させる“Caught In Between”(もともとはジェイミー・ボーガーがTALISMANのために作った曲だそう)からミカエル節全開の“Top Of The World”へと穏やかに繋がる幕開けは、前作のスピーディーな畳み掛けに負けないくらい魅力的。ミカエルの個性的なメロディセンスこそがこのバンド最大の武器であることは言うまでもないが、2ndソングライターとしてのジェイミーの貢献度も目覚ましく、その提供曲すべてが佳作で何とも頼もしい。ゲスト参加したジェフ・スコット・ソートのバックコーラスで反射的に胸がときめいてしまう“Last Mistake”の都会的な軽さはアルバム中盤の良い息抜きになっているし、柔らかな癒し系メロディが印象的な“How Long”にはついついホロリ。ジェイミーのおかげでミカエルの負担がグッと減り、1年に1枚のハイペースでも決して粗製濫造にならないLADクオリティが高い水準で保たれているのだと考えれば、彼の存在はもはやLADに欠かせない。

軽やかなポップ性重視の姿勢はカヴァー3曲のチョイスにも窺える。原曲を知らなかった“See My Baby Jive”(ロイ・ウッドはE.L.O関係の人だそう)のご機嫌なアレンジは特に僕のお気に入り。個人的には各所でやり尽くされたCHEAP TRICKの“Surrender”より、ミカエルも好きだというENUFF Z'NUFFなんかを取り上げてもらいたかった気もするけど、もちろんそれとて出来が悪いわけもなく、カヴァーが多いことに対して事前に抱いていた「?」な印象は聴きこんでいるうちに解消されていった。

前作のレビューで「別にこの人が居なくてもどうにかなるんじゃない?」と書いてしまったアンディ・マレツェクのリードGがまた素晴らしい。ああ、失礼なこと書いてごめんなさいごめんなさい。実際にスウェーデンに飛んでレコーディングしたのが功を奏したのかどうか、デビュー当時に日本のメロディックロック・ファンの血を騒がせた「二枚看板」の売り文句に相応しい名演を連発。先述の“Top Of The World”をお聴きくださいな。ここのところの彼の仕事に少々の消化不良を感じていた僕も、ひとつのソロで過不足なく起承転結を描ききる絶妙な表現力を見直した。この充実ぶりを聴くとFAIR WARNINGは惜しいことをしたな、という未練も頭をもたげたりして。

そして…本作の存在を特別なものにしているのが、ラストを飾る“Jenny’s Eyes”。僕はミカエル関連の作品にすべて耳を通しているわけではないので断言は出来ないけれど、彼がこんなにも「重い」曲を作ったのはおそらく初めてなんじゃないだろうかと思わせる至高の絶唱曲。本作に収録された純粋なバラードナンバーはこの曲だけなのだが、これだけでもうお腹いっぱいって感じ。買ってひと回り目、ニヤニヤと和みながら聴き進めていた僕の背筋が瞬時に凍りつくほどの衝撃を受けた。ちょっと極端な言い方をすると、イントロを含めたここまでの13曲がこの終曲のための前フリに思えてしまうくらい。「この曲だけ別の世界を目指している」ような圧倒的存在感という意味で、僕はふとSTEELHEARTの代名詞である“She’s Gone”を思い出した。厳しく凍てつく北欧の銀世界を想起させる悲しいメロディに呼応して、アンディのGも3回に渡って切ない泣きを重ねてくれる。天才メロディーメイカー、ミカエル・アーランドソンのキャリアに燦然と輝く1曲になりそう。

当然もう少し聴きこむ必要はあるけれども、“Jenny’s Eyes”の「事件」もあってか、僕としては「SATURN SKYLINE」や「DREAMCATCHER」さえ超えそうな勢いの充実ぶりを感じる一枚。日本盤ボーナスの“Running On Like Water”も含めて捨て曲なし。メロディ派はもちろん必聴、そしてLAD初心者もこの作品からぜひ。もう日本限定のマニア向けプロジェクトとは言わせないよ。

【2009/12/25 16:12】 | HR/HM 新譜レビュー | トラックバック(0) | コメント(4) | page top↑
<<今年のお買い物・記入もれ編 (MAGNUM etc...) | ホーム | 先週のお買い物 (MAGO DE OZ etc...)>>
コメント
大晦日にこんばんは。
そうですね、僕もLADのアルバムを聴かないと年を越せないですね。
やはり一番印象に残るのは⑭です。むーじゅさんの仰るとおりそれまでの13曲が前フリであるかのような、凄みのあるバラードだと思います。
今年もむーじゅさんの深くまで音楽を聴かれた記事を楽しく読ませていただきました。ありがとうございました。
来年もよろしくお願いいたします。
【2009/12/31 01:07】 URL | よしよ #-[ 編集] | page top↑
よしよさん、あけましておめでとうございます。旧年中はお世話になりました。今年もゆったりとした良きお付き合いのほど、引き続きよろしくお願い申し上げます。

この“Jenny’s Eyes”はあまりに「重い」ので、聴いていて辛いと思われる方も出てきそうなほどの強烈さでしたね。おそらくマルセルの件とは関係ないはずなのですが、どうも曲調が予期せぬ別れ的な何かを思わせて余計に心に染みてきます。僕の2009年を代表する1曲になりました。

僕は新譜を買い控えたのでベスト選出も適当ですが、その分よしよさんの記事が楽しみです。よしよさんの年度別ベストは丁寧に考え抜かれた過程がただ見ているだけでも伝わってきて大変読み応えがありますから。ファンの一人として超・期待しています。
【2010/01/05 19:16】 URL | むーじゅ #-[ 編集] | page top↑
あけましておめでとうございます。

良いアルバムでした。僕も⑭Jenny’s Eyes 衝撃を受けました。凄みがありますね。おっしゃるとおりこの曲のためにアルバムを買ってもいいくらいです。

むーじゅさんの読み応えのある記事いつも楽しみにしています。

僕もゆったりとしたお付き合いで(笑)今年も宜しくお願いします。
【2010/01/05 23:20】 URL | 敏紫 #-[ 編集] | page top↑
敏紫さん、あけましておめでとうございます。

“Jenny's Eyes”には驚きましたねー。2009年最後の大衝撃でした。ズバリの名曲でしょう。

たったいま敏紫さんの年間ベストを読ませていただいたのですが、本当に僕と趣味嗜好が似ていらっしゃいますねー。敏紫さんが去年このブログにうっかり迷い込んで来てしまった理由もよく分かるような気がしました(笑)。

今年もまた、分かったような分からないようなとりとめのない文章を気の向くままにつづっていきたいと思います。ご期待に添えるかどうかは怪しいですが、引き続きふんわりとした感じで(笑)お付き合いくださいませ。よろしくお願い致します。
【2010/01/06 21:33】 URL | むーじゅ #-[ 編集] | page top↑
コメントの投稿












管理者にだけ表示を許可する

トラックバック
トラックバックURL
http://mooju.blog121.fc2.com/tb.php/178-b6441441
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
| ホーム |
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。