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SAOSIN (2009) / IN SEARCH OF SOLID GROUND
saosin2nd.jpg 1. I Keep My Secrets Safe 2. Deep Down
 3. Why Can't You See
 4. Changing 5. On My Own
 6. The Alarming Sound Of A Still Small Voice
 7. Say Goodbye 8. The Worst Of Me
 9. It's All Over Now
 10. What Were We Made For?
 11. Is This Real
 12. Nothing Is What It Seems (Without You)
 13. Fireflies (Light Messengers)
 14. You Never Noticed Me

久々のレビューは…デビュー作の衝撃よ再び、となるか。SAOSINの2ndアルバム。

2007年の僕がもっとも感情移入しながら聴いたといっても過言ではない1stフル「SAOSIN」。そこには「寂しそうな笑顔からひとすじの涙が零れ出している」かのような美しさと切なさがこれでもかと詰め込まれていて、そうした感情の揺れをポスト・ハードコアに分類される(らしい)小気味良くバタついた演奏と生一本なハイトーンVoでもって見事に切り取ってみせてくれた音像に僕はすっかり参ってしまったのだ。

で、ワクワクしながら待っていた本作。二周りくらいした段階では、どうもあの稀有なる音楽性が「神棚」から「こちら側」へ降りてきてしまった感が強く、結構な失望を感じたというのが正直なところ。楽曲の間口が主として優しげなポップ方面へと広げられた一方、前作の音像を強く印象付けていた神々しいまでの透徹性や、そこいらのへなちょこメタル顔負けの切迫感溢れる演奏のスリルは随分と薄れている(前作のGはしばしばメロデス風でさえあった)。アグレッシブな面影を残しているのはオープニングを飾る“I Keep My Secrets Safe”をはじめ、せいぜい3・4曲(“I Keep~”における荒れたスクリーム・パートは蛇足。Voのコーヴにはあくまでも「うた」を大事にして欲しい)。僕はこの手の音楽の何たるかをキチンと知っているわけでもないのに関わらず、ついつい「類型化してしまったか」と思ったものだ。

が、繰り返し聴いているとじわじわと根っこのメロディの良さが耳に染み込んでくるのも確か。どうしてもマイケミの世界を思い出してしまうリードトラック“Changing”やお気楽メロハーとさえ言いたくなるほどキャッチーな“Deep Down”あたりは新境地。また、“It’s All Over Now”(MAEふう)~“What Were We Made For?”(こっちはWAKING ASHLANDっぽい)の穏やかな流れは、こちらの心をカッと高揚させてくれた前作の魅力からは相当な距離があるものの、フツーにいい曲として幅広いリスナーに愛されそうな普遍性を帯びている。特筆すべきは締めくくりの“Fireflies (Light Messengers)”で、まさに「幻想美」ということばが相応しい、たおやかなGの音色に彩られた8分半のゆったりとした秀曲(まずタイトルがいいよね)。この曲に限らず、メロディそのものの「深み」は前作よりもあるいは上かもしれない。

前作への思い入れ度合、そして聴き手がこのバンドに何を求めているかによって好みが相当分かれそうな本作だが、冷静に見れば、SAOSINがメロディの自然な流れを大切にした楽曲構築の上手さ・巧妙さをもう一度証明することに成功したという点は高く評価されていいと思う。断片的なアイディアだけに寄りかかって、肝心かなめの「音楽」を聞かせることを忘れてしまった自己満足気味のアレやコレやとは格が違う。つまり商品として考えても圧倒的に価値が高く、本作から参入するファンを巻き込んでバカ売れしてもおかしくない品質を十分に備えているということだ。かといって完全にセルアウトしたわけでもなく、瑞々しく純粋な感性のかけらはあちこちで発見できる。

―でも、やっぱり僕は1stのほうがずっとずっと好きだ。これはもう理屈じゃないね。本作を聴いても僕の胸はほとんど熱くならなかった。泣きたい気持ちにもならなかった。それがすべて。僕からメタラー諸兄にはまずもって1stの「SAOSIN」をお奨めします。“It’s So Simple”を、“Finding Home”を、“Come Close”を、そして“You’re Not Alone”を聴いてみてください。ちょっぴり音楽観が変わるかも、です。

テーマ:HR/HM - ジャンル:音楽

【2009/10/22 17:37】 | HR/HM 新譜レビュー | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
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