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FAIR WARNING (2009) / AURA
fairwarning6th.jpg 1. Fighting For Your Love
 2. Here Comes The Heartache
 3. Hey Girl 4. Don't Count On Me
 5. Falling 6. Holding On
 7. Walking On Smiles
 8. Someday
 9. It Takes More
 10. As Snow White Found Out
 11. Just Another Perfect Day
 12. Falling Reprise


当代叙情派メロディアスハードの最高峰バンドFAIR WARNING(以下、FW)。本作は再結成第二弾アルバム、通算6th。僕はすんごい箱に収められた限定盤を5日くらい前にのんびり入手。発売日に喜び勇んで買うほど期待していなかった失礼な僕ですが、その出来やいかに。

さて、復活の狼煙を上げた前作「BROTHER’S KEEPER」の音が輪郭のクッキリとした少々近未来的な印象を残したのに対して、今回はあの名作「GO!」の世界を思いださせるような、音に微妙なベールのかかった非常にFWらしい音作り。客観的に見るとFWの各作品のプロダクションは決して上質だとは言いにくいのだけれど(それを判断する僕の耳だってどう考えても上質とは言えないけど/笑)、それがなぜか音楽性にはピッタリとハマっていてついつい「神秘的」と好意的に評したくなってしまう。これもファンの欲目ということで。本作は全体として広義の「ロック的」というか、ひとつひとつの音が呼吸をするだけの余裕や隙間が残されているのが嬉しい。前作はちょっと音が騒々しい感じもしたのでね。おかげでウレ・リトゲン&C.C.ベーレンスのリズム隊が生き生きと躍動しているのがよく分かる。

肝心の音楽性はと言えば…もちろんこれまでの作品で完全に確立した「FWらしさ」から逸脱しているはずもなく、相変わらず愛と希望と少々の悲しみに彩られた唯一無二の美世界がこれでもかと大展開されている。オープニングの“Fighting For Your Love”~“Here Comes The Heartache”における「普通のハードロック」っぽい質感はここ最近のFWに欠けていたもので(ウレの弾むようなベースがカッコいい!)、僕としては大歓迎。後者は本作のベスト曲だ。軽快な感触がちょっとZENO(いや、DREAMTIDEか)を思い出させる“Don’t Count On Me”はこのバンドにしては久々の「夏っぽさ」がいい感じ。楽曲のど真ん中に据えられたトミー・ハートの歌唱はいつもどおりの“Heart”な安心印で◎。ウレはもう二度と彼を手放してはいけないよ。

最近のFWの音像がどうも画一化されてきている原因のひとつだと思っていたヘルゲ・エンゲルケのギターが鳥系ピヨピヨ…いや、ピロピロ一辺倒から脱却して、メロウな作風に合わせた多彩な表現力を発揮している点も喜ばしい。特に“Holding On”や、裏ハイライトとでも言うべき佳曲“It Takes More”におけるゆったりと情感溢れるソロは秀逸で、前者は「おお、ニール・ショーン!」と唸りたくなるほど音に魂が込められているし、後者はいい意味でブルージーと形容したくなる絶妙な味わい深さ。「これ、ホントにあのヘルゲさん?」と思わずクレジットを確認してしまったもの。もうFWにギタリストは一人しかいないのにね(…)。でもこの調子なら彼一人でも大丈夫、二人目が必要だと考えていた僕の心配は杞憂でした。すみません。

一方で、こないだのレビューでもチラと要求した初期FW特有の「熱さ」や「向こう側に持っていかれる感」が復活とはならず、ことヘヴィメタルを主食にして聴いている人からは不満の声も聞こえてきそう。かく言う僕もメロウに傾きすぎたアルバム構成を手放しで褒めることは出来ない。巷での評価はさほど高くなさそうな前作にも“Generation Jedi”~“The Way”という熱きヤマはあったからね。たとえメロウでもスロウでも「GO!」くらい叙情メロディが充実していれば問題ないのだけれども…作風が似ているからか、その「GO!」のメロディを使い回しているように響く瞬間が多いこともマイナス。個性を保持しつつこのマンネリから脱却するためには、単純明快なハードロック路線(バラードは多くて4曲程度)への回帰が必要だとの私見は変わらない。プラス、些細な事ながら、ラストで唐突にブツ切れる曲が散見されるのも勿体無いと思う。ゆるやかな余韻を大切にすべき作風だと思うからね。

それから、もひとつ僕がどうしても書いておかなければならないこと。それは最後に収められた“Falling Reprise”の邪魔さ加減だ。このダラダラした曲のおかげで聴後感が大層悪くなっている。このヌルさがアルバム全体の色を最終的に決定付けているかのようで僕はイヤだ。これまたベースがクールな“As Snow White Found Out”~“Just Another Perfect Day”のロックな追い込みが好感触なだけに余計にそう思う。

あのね、優れたリプリーズにするには、①そのアルバムでもっとも印象的な、いわば作品の主題となるようなメロディを、②サラリと匂わせる程度に流して聴き手に薫るような風情を残す(=あまり押し付けがましくしない)、の2点が大事だと思うわけ。が、“Falling”は本作で群を抜いて優れたメロディを持つってわけでもないし(ぶっちゃけ下から数えたほうが速い)、5分を超える反復はハッキリ言ってしつこい。このあたりの奥義はレーベルメイトのエリク・ノーランダー(LANA LANE)にでも教わったほうがいい。僕はこういう「構築美」を追求する趣向そのものは大好きなのでことさら厳しくなってしまう。

―というわけで、僕の総合的な満足感は「BROTHER’S~」とほぼ同程度…ってことは一時解散前の「4」にもまだまだ及ばずってところかしら。前作以上に深い聴き込みを楽しめそうな出来栄えにいちファンとしては少なからぬ喜びを感じるが、じゃあFW初心者に「まずこれを聴け」と何の迷いもなくお奨めできるかと言えば。。。やっぱり1stから4thまでは順に聴くのが一番よろしいでしょうね。もちろん、本作の質が低いんじゃなくて過去作の出来が圧倒的過ぎるという意味ですよ。2001年から後追いでFWを聴き始めた僕が単なる懐古主義者でないことも合わせて明記しておきます。違うもん、やっぱり全然。

ボーナスディスクの新曲2つは「非常に質の高いアウトテイク」で、ここらもやはりFWといったところ。が、“Come On”のような隠し球で驚かせる…ってほどではないのでライトなファンの方は安い通常盤でも全然OKだと思います。ラウパはさておき、単独公演はあるんでしたっけ?そろそろライヴも初体験してみたいです。



(ちょっとの間ブログはお休みです。毎度毎度の不定期っぷりなので特に断る必要もなさそうなのですが、一応記しておきます。7月中に復活できれば良いのですが…いつも見てくださっている奇特な方々には改めて御礼申し上げます。ぺこり。ちなみに「奇特」は120%の肯定語です/笑)

テーマ:HR/HM - ジャンル:音楽

【2009/07/03 14:16】 | HR/HM 新譜レビュー | トラックバック(0) | コメント(2) | page top↑
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コメント
こんにちは
同感です。前作よりましって感じです。

リンク貼ってもらってて、申し訳ないんですが、ブログタイトルとハンドルネーム変えました。少し事情ありまして・・・。
「ヘヴィメタル僕流レビュー」
ゼンキから敏紫(さとし)になりました。
もうベッタベタのタイトルですけど。
今後とも宜しくです。
【2009/07/16 20:51】 URL | ゼンキ #-[ 編集] | page top↑
敏紫さん、こんにちはー。お返事が遅くなって申し訳ありません。

ブログタイトルとハンドルネームの件、了解しました。こちらこそ、引き続きよろしくお願い致します。
【2009/07/29 17:49】 URL | むーじゅ #-[ 編集] | page top↑
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