先週のお買い物 (PRAYING MANTIS etc...)
ARMAGEDDON (2000) / EMBRACE THE MYSTERY
PRAYING MANTIS (1998) / FOREVER IN TIME
PRAYING MANTIS (2000) / NOWHERE TO HIDE
RUNNING WILD (1991) / DEATH OR GLORY
THE SZUTERS (2000) / NOT QUITE AT BUDOKAN


これはいい買い物。5枚でズバリ¥500なり。

クリストファー・アモット(ARCH ENEMY)のソロプロジェクト・バンド、ARMAGEDDONはこれでなぜかコンプリート。うーん…僕はこの人の楽曲づくりに対して、最初にARCH ENEMYの“Seed Of Hate”を聴いて以来ずっと「雰囲気作りだけは最高に上手い」という失礼な印象を抱いているのだが、残念ながらそれは可もなく不可もない楽曲の集合体である本作に触れても変わらず。しかもヴォーカルがLAST TRIBEの技巧派リカルド・ベンソンってのがまたね。シンガーの選択もあってどうしてもあの麗しきLAST TRIBEと比較せざるをえない様式がかったメロディックメタルだから…。まあこの人はソロイスト志向で良いと思います。プレイそのものはやはり頭ひとつ抜けているし。

ちなみにそろそろ労災申請間近であろう働き者ギタリスト、マグナス・カールソン率いるLAST TRIBEはアルバム単位なら断然3rdアルバム「THE UNCROWNED」をお奨めするが(タイトル曲はヤバイよ)、1st「THE RITUAL」に収録された場違いなほど哀愁メロパワしている名曲“Black Widow”もその手のファンにはぜひ聴いてもらいたいところ。この曲だけホントに毛色が違っていて僕は大笑いしてしまった。LAST TRIBEの残した3枚に駄盤なし。各種プロジェクトやPRIMAL FEARよりもまずはこっち優先だろ…って思っていたのは僕だけなのだろうか?

そろそろ久々の新譜が出るらしい英国の叙情派代表PRAYING MANTISの旧作を2枚。「FOREVER~」の帯タタキが「溢れ出る感動(メロディ)が時間(とき)をも止める。」、そして「NOWHERE~」のほうは「涙腺も決壊する、浪漫(メロディー)の洪水に流されて…。」――よって、ここに「感動」と「浪漫」がなんと異音同義語であることが判明したわけですが(笑)、そんな当時のレコード会社の人たちの意気込みもよ~く分かる、「あの」マンティス節の雨あられ。ま、両作品とも泣きのメロディを紡ぎ出す事に集中しすぎたゆえか、肝心の楽曲の全体像が少々ぼやけてしまっている感もあり、その辺のバランスの取り方や各曲のキャラの立たせ方までほぼ完璧だったあの大傑作たる「A CRY FOR THE NEW WORLD」の完成度には到底及ばないが、たとえば「FOREVER~」の“Man Behind The Mask”あたりを聴いて心を揺らすなってえのは無理な注文。トニー・オホーラ(Vo)はお世辞にも上手くはないが、この微妙さを楽曲に欠かせぬ切ない風味に転化させてしまうのがマンティス・マジック(笑)。そういやコリン・ピールもそうでしたっけ。「THE JOURNEY GOES ON」同様にまったりした印象の「NOWHERE~」は音がよろしくないのがちとキズかな。実はまだ名高き1stに耳を通していないので、新譜よりもそっち探しを優先したい。

ドイツの頑固者、ロックン・ロルフ総帥のRUNNING WILDは最高傑作とウワサされる一枚を98年再発盤で入手。「ああ、これがあればもう他の作品はいらねえなあ」とつい思ってしまったが、それくらい95年作の「MASQUERADE」に音像がそっくり。リアルタイムで作品を順に追いかけていた人はさぞかしウンザリしただろうなあ…なんて言ってはいけないね。ヘヴィネス・スピード・メロディの「ピュアメタル三拍子」がきちんと揃った勇壮極まりない音像は欧州風味もたっぷりで好き者にはたまりますまい。こと同郷のDONOTSがカヴァーしていた“Bad To The Bone”は血が逆流するほどのカッコよさに思わず叫び出したくなるぜよ。「MASQUERADE」よりも作品全体の「押し引き」の面でいくらか優れているような気もするかな。体力と心に余裕があるときに聴きたい、力感170%の熱血作。これぞ決定盤。聴後の疲れが倍加するボーナス3曲はいらなーい(笑)。

ポール・ギルバート関係で知られることも多かろうTHE SZUTERSはMAGNA-FI改名前のラスト作3rd。ああ、ホッとする。ホントそれに尽きるわ。ハードロック色は前作の「AMERICAN POP」よりさらに薄れた感もあるが、そんなことはどうでもよい。THE KNACKのカヴァー“Good Girls Don’t”も完璧にハマった心温まるパワーポップの秀作。程よく力が抜けたマイク・ズーターの穏やかな歌唱、分厚く楽曲をコーティングする美しい美しい4声ハーモニー(“Annika”を聴いてごらん)、歌心溢れるツインギター、ずんどこ元気に跳ねるリズム隊と道具立ても素晴らしく、時代さえ味方すれば一躍CHEAP TRICKなみのポップスターになるのも夢じゃなかったのに…と残念に思わずにはいられない。軽くストリングスまで入れちゃった切ない“You’re The One”なんか最高。キュートでユーモラス(アルバムタイトルでククッと笑った時点で彼らの術中)、すぐさま口ずさめるポップチューン満載!それでいて最近流行りのおバカ系には決して落とし込まない音像が技あり!という適当すぎる説明にピクリとした向きは前作「AMERICAN POP」ともどもすぐさま捕獲を!いやあ、これ流しながら海までドライブしたら最高だろうなあ。

【2009/05/22 16:30】 | 購入履歴 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
<<先週のお買い物 (91 SUITE etc...) | ホーム | FAIR WARNING (1997) / GO!>>
コメント
コメントの投稿












管理者にだけ表示を許可する

トラックバック
トラックバックURL
http://mooju.blog121.fc2.com/tb.php/162-04d61640
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
| ホーム |