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USER of a common name (2005) / USER
userofacommonname.jpg 1. Hide
 2. Do You
 3. If Only I Could
 4. You Belong
 5. To Feel
 6. Counting
 7. You Want Love
 8. Fabulous
 9. Like That
 10. Right Words
 11. Youth 12. Inside

僕にとって2005年度最大の収穫だったのがこちらのUSER of a common name(以下、USER)のデビューアルバム。お先に断っておきますが、音楽性はハードロックでもヘヴィメタルでもなんでもないのでその点はご了承のほど。

この作品はB!誌で心の師匠・藤木さんが高く評価されていた一枚だが、レビューで引き合いに出されていたLAMBRETTAやTUESDAY GIRLSがそれほど好みではなかったこともあって発売当時の僕は完全にスルーしていた。で、2・3ヵ月後に中古盤を冷やかし程度に拾ってみて、オープニングの“Hide”のゆるゆるとした立ち上がりに「ふふん」と余裕をかましていたらば…突如、ぼやけた視界がパッと240度以上開いていくかのような衝撃のサビメロ&アレンジが。。。

(…なんぞこれ。何ぞこれえええええええええ!!!!)

―――と、心臓をバクバクさせながらあわあわ取り乱したのも今となってはいい思い出。“Hide”でクラクラふら付いた意識をそのまま天高くまで運ばれていくかのような元気いっぱい・胸いっぱいの“Do You”で勝負は決まりました。恥ずかしいくらいド直球な青春賛歌に赤面しつつ耳は完全に釘付け状態。そこから“If Only I Could”~“You Belong”~“To Feel”~“Counting”という完璧な流れで手を変え品を変え繰り出される「哀×爽」メロの洪水に耐えられる人がどれほど居るのかしら。特に“To Feel”は、泣きの失恋歌というくくりで言えば僕の25年の人生の中で間違いなく5本の指に入るであろう秀逸な出来。いろんな意味で「卒業」ソングとして聴いてもらいたいラストの爽快ロックチューン“Youth”も白眉。

いやあ、藤木さん(ていうかBURRN!誌)、メタルの「メ」の字も見当たらないようなこの作品をレビューで取り上げてくれてマジでありがとうございました、と額を地面にグリグリ押し付けてお礼を言いたくなるくらい僕好みのメロディの雨あられ。どちらかというと観察者タイプの冷静な性格を自認する自分がここまでズブズブと感情移入して音楽を聴いたのはいつ振りのことだったろう。演奏面も含めて音像が少々素人っぽい点は否めないのだが(ついでに言うならジャケットも)、僕の場合はそれさえ「等身大の感覚」(笑)を呼び起こすプラス面に働いたのだ。

その感情移入を爆発的に促進させるのがリンダ・カールステット(Vo)の絶妙な歌唱表現力。ロックチューンの爽快感を倍増させる伸び伸びとした素直な声で自身の芯の強さを聴き手にググッと印象付けつつ、 泣き一辺倒にはならないバランス感覚が見事なバラード“Fabulous”や、あえて切なさをかみ殺しているかのように穏やかな“Right Words”などでは可憐な少女のように柔らかな表情を見せてくれて…この声のグラデーションが何とも素晴らしいのだ。少し大げさに言えば、僕が女性ヴォーカルという属性に求めている要件をすべて満たしてくれている感じ(余談ながら、僕が女性Voのデス声をどうしても積極的に肯定できない理由はどうやらこの辺にありそう)。とにかく大好きなシンガーです。

作曲はリンダ&スッシィ・ヤニック(Ds)の女性コンビを中心に手がけられていて、このことがUSERの個性的なモダン・ハードポップの魅力の源泉となっていることは疑いない(僕らの普段慣れ親しんでいるメタルってのは大体にして男の音楽だ)。親しい友人(もちろん非メタル者)とのドライブ中に2ndアルバム「FREEWAY」の必殺オープニング曲“Don’t Stop Loving Me”をさりげなーく流してみたところ、「なんかABBAみたいだね」と嬉しそうに指摘されてなぜか僕のほうがギクリとしたことを思い出すが(いま考えてみれば凄い慧眼だ)、確かにUSERの奏で出すメロディは北欧産特有の湿り気と泣き過ぎない程度の切なさを常に帯びていて、曲調が多少拡散していても決して能天気方面に迷い込むことがない。その点では常に安心して耳を預けることが出来る。

ということでこの「USER」、もうぶっちゃけて言えばメタルに縁のない一般リスナー(特に洋楽初心者!)にこそまずもってお勧めしなければならない作品・バンドだと思う。B!誌で扱ってくれたことにはいまでも大感謝しているけれど、こんなに日本人好みのキュートな美旋律を満載した優れた作品はもっともっと一般媒体が優先して取り上げなければウソでしょ。日本デビューが弱小レーベルだったのがまずかったのかなあ(日本盤はもしや生産中止?)。これで“Do You”をシレッとした顔で自分たちのものにしたALOHA FROM HELLのほうがバカ売れしたらあたしゃ泣き笑いだよ、ホント。彼氏・彼女が非メタラーでお困りの淑女・紳士がた、そんな2人の距離をグイと近づける愛の一枚(笑)としてぜひご利用・ご活用のほどご検討を。こと歌謡曲にも理解のあるリスナーさんなら聴かずして死ねないレベルです、これは。

本作が気に入れば曲調がよりヴァラエティに富んだ2ndの「FREEWAY」も躊躇なく買いで。ラスト曲“Widow’s Grief”の半端でない泣きを多くの人に知ってもらいたい。企画ライヴ盤の「WISHES」は当然後回しになろうが、ごく自然に織り込まれた日本語詞がたまらなく可愛らしい“I Wish I Could”のためだけに買ってもいい。ライヴの出来は…まあご愛嬌ということで(笑)。

テーマ:HR/HM - ジャンル:音楽

【2009/05/07 17:05】 | HR/HM 旧譜レビュー | トラックバック(0) | コメント(4) | page top↑
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コメント
久しぶりに引っ張り出して聴いてしまいましたw
こんな甘い声だったかな?
バンド名のゴタゴタがあったり、Voの腰痛でライブが休止になったり・・・今はどうなってるんでしょう?
昨今流行ってるガールズバンドにはない陰の部分が好きですね。
是非復活アルバム出してもらいたいです。
WISHESは持ってないので見かけたら手にしてみようと思います。
【2009/05/15 01:35】 URL | thunder #OARS9n6I[ 編集] | page top↑
thunderさん、こんにちはー。

いやあ、thunderさんと僕の好みのかぶり方はちょっと異常なくらいですよね。もしかしたら私の生き別れの…なんて(笑)。

さておき、やっぱりUSERいいですよねえ。「北欧」を決して前面には押し出していない音像なのに、やはりどこか北欧産を意識させるところが大好きです。HPもなくなってしまっていて、何処で何をやっているのか…。ソングライターとして食べていくのも手でしょうけど、僕もやはりUSER復活が第一希望ですね。

「WISHES」の収録の4つの新曲も良い出来でした。お財布に余裕があればぜひ。
【2009/05/22 15:47】 URL | むーじゅ #-[ 編集] | page top↑
このコメントは管理者の承認待ちです
【2009/05/23 01:11】 | #[ 編集] | page top↑
Hello, jimmy. I’m “mooju”, the writer of this blog. Glad to talk to you.

And…thank you for giving me a chance to listen to USER’s tune in French!
I really don’t know about Priscilla till you tell me.
It sounds funny to me because French accent is so similar to Chinese language.
Very Interesting!

By the way, some says “Miss Wanted” sounds like Japanese ’70 s pop music.
I agree. It sounds comfortable and so familiar to me.
【2009/05/29 17:39】 URL | むーじゅ (mooju, the writer) #-[ 編集] | page top↑
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