先週のお買い物 (SERJ TANKIAN etc...)
SERJ TANKIAN (2007) / ELECT THE DEAD
BRAZEN ABBOT (2003) / GUILTY AS SIN

DEATH (1995) / SYMBOLIC
IN FLAMES (2001) / THE TOKYO SHOWDOWN


上2枚が¥500、下2枚が¥250。結構いい買い物なんじゃなくって?

全世界がガチで恐れをなした超絶変態音楽集団SYSTEM OF A DOWNの2枚看板の一人、サージ・タンキアンのソロアルバム。時に民謡ちっくでさえあるエスニックヘヴィな音楽性はSYSTEMのそれと大差ないが変態度はかなり控えめ。ダロン・マラキアンの甲高い声が幅を利かせていた活動休止前の二部作よりも、サージの声が作品の色を決定付けていた傑作「TOXICITY」の特にメロウサイドを思い出させる作風。“Chop Suey!”や“Aerials”のやりきれない悲しみ加減が大好きだった僕には本当に嬉しいアルバムで、隠し味のピアノや弦楽器が楽曲の悲哀を上手いこと増幅しているのもグッド。歌声を「平坦」と言われるのは99%の確率でよろしくない形容なわけだが、このサージって人に限っては別。どこぞの国の独裁者が居並ぶ民衆を前にぶってみせる高圧的なプロパガンダ演説を1.5~3倍速して聴いているかのような、平面的畳み掛けヴォーカリゼーションは掛け値なしに唯一無二と言える絶対的個性。しかもこの人、地声が魅力的なだけにスッと静かに歌わせてもサマになるんだからこの野郎。さすがに神がかり的な出来ばえだった「毒性」には及ばぬにせよ、「MEZMERIZE」「HYPNOTIZE」と同じくらい愛聴しそうな気がする。一人でここまで出来るならわざわざSYSTEMにこだわる必要はないのかも。余談ながら、彼の怪しい宗教家めいた佇まいとマジだかギャグだか分からないインナーのメッセージはいろんな意味で恐すぎる(笑)。

ブルガリア生まれのマルチなギタリスト、ニコロ・コツェフのプロジェクトバンドBRAZEN ABBOT本体を聴くのはこれがお初。彼が豪華ゲストを集めて製作した2枚組ロックオペラ「NOSTRADAMUS」は実に素晴らしかったが、本作はあれをもっとストレートにしたかのようなRAINBOW風味たっぷりの欧州メタル。AOR調までさらりとこなす柔軟な曲作り、そして滑らかに切れるギタープレイがそこかしこで単なるリッチー・ブラックモア信者に留まらぬ個性を主張するのは「NOSTRADAMUS」同様。ここではジョー・リン・ターナー、ヨルン・ランデ、そしてヨラン・エドマンが均等にVoを担当している。最初の3曲で歌い手それぞれの特徴がハッキリと分かって面白いが、こと“Eyes On The Horizon”でヨルンの歌声がスッと入ってくる一瞬の、あまりの「ラスボスっぽさ」には痺れた。「NOSTRADAMUS」では宗教審問官の役柄を完全にモノにして恐ろしいほどの威圧感を醸し出していた彼が、今回は“Bring The Color Home”で爽やかな歌を聞かせてくれるのも嬉しい。「NOSTRADAMUS」と違って決定的な曲がないのは少々残念ながら、安心して耳を預けられる佳作。これまた余談ながら、日本クラウンが付けてくれた帯タタキ「巧者、刻(とき)に想いをよせ、魂を注ぐ」はゼロコーポっぽくって目を惹いた(笑)。ここもHR/HMから撤退したんだっけ?スタン・ブッシュの好盤「SHINE」とかはここからだったよねえ。残念。

メタル初心者だった頃はデスメタルの始祖だと勝手に勘違いしていた(笑)DEATHを聴くのもこれが初めて。端正な顔立ちからは想像しにくいほど荒々しくキレている故・チャック・シュルディナーのVo(ちょっとKREATORのミレっぽい?)を乗せて華麗に乱舞するテクニカル・プログレ・スラッシュにドキドキ。単純な疾走感のみを求めると少々辛いかもしれないが、それを補って余りある個性と音楽的魅力は十分。突然メロディアスに迸るGソロが劇的に空気を変化させるあたりはアモット弟のARMAGEDDONの1stを思い出させたりして…ていうか僕はこっちのほうが好きかな。「山あり谷あり」すぎて楽曲の全体構造が耳に残りにくいとは思うものの、これは別に悪い意味で言っているわけではなく、いつ聴いても飽きることなく同じようにスリルを満喫できる長所としての側面が強い。山のような大男、ジーン・ホグランさんのDsもさすが。大好きなレビュワーである平野和祥さんのことばを借りれば、「複雑にして苛烈、衝動的にして頭脳的、アグレッシブにして美しい」ってこと。大評判の「INDIVIDUAL THOUGHT PATTERNS」も聴いてみたいぞー。

IN FLAMESのライヴ盤は僕が最も好きな「CLAYMAN」発表後の東京公演の模様を収録したもの。オープニングの“Bullet Ride”で「ちょっとDsが緩いかな?」と感じたものの、馴染みある楽曲をほぼベストな選曲で畳み掛けてくれれば興奮せずには居られない。“Behind Space”の中盤以降の展開はいつ聴いたって燃えるし、非常にポップな“Swim”が聴けるのも嬉しい(“Suburban Me”とかはライヴではやらなかったのかしら?)。楽曲の骨組みが露になったこれを聴いて、改めてIN FLAMESが作り上げた極上のギターフレーズの数々に惚れ直すことになりそう。もっとも一枚の作品として考えれば、音質はかなり明瞭ながら観客の声が引っ込んでいて臨場感と盛り上がりにやや欠ける点には難ありか。ま、どうでもいいね。

さて、私はこれから政情不安が噂される微笑みの国へひとっ飛び。マイペンライ、マイペンライ。みなさまもどうぞ良いGWを。

テーマ:HR/HM - ジャンル:音楽

【2009/04/27 11:22】 | 購入履歴 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
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