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BAD HABIT (2009) / ABOVE AND BEYOND
badhabit2.jpg 1. I Don't Want You
 2. Just A Heartbeat Away
 3. I Don't Want To Say Goodbye
 4. Let Me Be The One
 5. A Lot To Learn 6. I Believe
 7. Above And Beyond
 8. My Confession
 9. Let Me Tell You
 10. Surrender 11. Calling Your Name
 12. Never Gonna Give You Up
 13. I Need Someone 14. Reaching Up

スウェーデンが誇るべきメロディアスハードの至宝、BAD HABITの5th。メロディ派なら、買いです。

前作の4th「HEAR-SAY」で挑戦したモダンポップ路線を大筋では継承しつつ、名高き3rd「ADULT ORIENTATION」で極められたあの甘く切ない美世界を随所で思い出させる…というのが大雑把な感想。音像は「ハードロック・バンドがポップス風のアレンジに傾倒している」というよりも、むしろ逆に「ボーイズ・グループがメタリックな装飾に色目を使っている」ぐらいのフレンドリーさで、ガチなメタル者からは甘すぎてとても聴いていられないという意見も出てきそう。が、核となる叙情メロディはこれぞのBAD HABIT節120%で、僕のような熱心なファンの期待をまったく裏切らない出来。非メタルな一般層にだって十分にアピールしうる優れた音楽だと信じて疑わないところだ。どこか聴き覚えのあるメロディ運びが散見されるのはご愛嬌ということで。

オープニングの“I Don’t Want You”のサビで勝負は決まったも同然。これは文句なく名曲。“Just A Heartbeat Away”はR&Bのリズムを完全にモノにしたオトナな1曲。“I Don’t Want To Say Goodbye”はかの“Heart Of Mine”の続編という説明にも納得で、目の前にスッと青空が広がっていくような軽やかさ。そこから溶け出しそうにロマンティックな“Let Me Be The One”に落としていくのも技あり。バックス・フィリング(Vo)作曲の“A Lot To Learn”もBAD HABITブランドに恥じぬ出来ばえだし、前作路線のダークな“I Believe”も中盤を引き締めると言う意味で絶妙な配置。前作ではこうした曲が多すぎて作品全体の印象がやや重苦しい方向に引きずられていたが、今回はそうした心配ご無用。あくまでも一つのスパイスなのだ。

…と、つらつら書いた前半も勿論良いのだが、僕はBAD HABIT史上もっとも爽快な曲と言ってもいい“My Confession”から始まる「第二部」の展開が大好きで。。。ここから最後のボーナス曲まではまったく隙がない。一回り目で思わず感嘆のため息がもれた。ここではパトリック・セダーグレン(B)が書いた2曲が良いアクセントになっていて、“Calling Your Name”、“Reaching Up”(日本盤ボーナス)ともにJOURNEYのメロウサイドを思い出させる佳曲。特に前者は“Send Her My Love”がお手本なのがどうしたって明らか(笑)。でも(だからこそ)好きよ。

先にボーイズ・グループ的な音像とは言ったものの、ありがちなそれらと一線を画するのはやはりバックス・フィリングという熱い熱いVoが存在しているからこそ。やや異色の“Just A Heartbeat Away”でさえ必要以上に泣きが入っているのも(←褒めことば)彼のおかげ。ここぞの場面で張り上げられる情熱的な声がじわりと胸を焦がす。単純な歌唱力は決してメチャクチャ高いほうではないと思うのだけど…これだから人間の声って面白い。

そして相変わらず控えめながら、リードGのスヴェン・シアンスキーはやはりいい仕事をする。特に“Surrender”などバラード系でのオブリの入れ方と簡潔なソロは絶品。こんなに表現力の豊かな人だったんだと驚かされた。もう少し伝統的な音を出すメロディアス・ハードロック・バンドでの客演も聴いてみたいな(ちなみに僕はSNAKE CHARMER未聴)。

モダンなリズム&コーラス・アレンジの印象が強すぎて、「ADULT~」までは確実に保たれていた素朴な風情が鳴りを潜めているのは個人的に残念ながら(“Suddenly”や“Forever”があれほど涙を誘ったのはあの淡々とした泣きに理由があったと思う)、このダンサブル路線だからこそ“I Don’t Want You”や“My Confession”、“Let Me Tell You”のような新たな名曲が生まれたのも事実。絶えず音楽性をアップデートして前進していこうとするバンドの果敢な姿勢には素直に拍手を送りたい。もう一度書くけど、この「ABOVE AND BEYOND」、あなたがメロディ派リスナーを自認するなら間違いなく買いです。

最後に少々蛇足気味ながら、今回も相変わらず“I”と“You”しか出てこない「この世は僕たち2人だけのパラダイス」っぽい世界観をそろそろどうにかして欲しいとは思う。ハル・マラベルはこれほどバラエティ豊かな曲が書ける天才的ソングライターなのに、歌詞に関してはおそらく全曲で100個くらいしか単語を使ってないんじゃないかと(半分は嘘/笑)。ま、こんだけ分かりやすいからキャッチーに響くってのもあるんだろうけどさ。

テーマ:HR/HM - ジャンル:音楽

【2009/04/02 16:58】 | HR/HM 新譜レビュー | トラックバック(0) | コメント(4) | page top↑
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コメント
こんにちは。
このアルバムは現在、僕のヘヴィローテーションになっています。Hal Marabelのメロディセンスにうっとり。
確かに歌詞の世界観とボキャブラリーは限られてますよね。だからこそ、僕の英語ヒアリング能力でも聞き取ることができて口ずさめるのが嬉しいところです。
【2009/04/03 12:36】 URL | よしよ #-[ 編集] | page top↑
買いましたよー
年明けから良質なメロハーのリリースは大人しめだったので楽しみにしておりました。
中身はおっしゃるとおり充分満足いくものでした。
贅沢いうならばジャケットにも、もう少し力を入れて欲しかったなぁ・・・と。
【2009/04/03 13:05】 URL | thunder #-[ 編集] | page top↑
よしよさん、こんにちはー。

相変わらずすごい才能の持ち主ですよね、ハル・マラベルは。彼の編み出すメロディには作り物っぽい無理や無駄がなくて、聴き手の心に直に浸透していくような自然さ加減にいつもヤラれてしまう僕です。しっかし、この人が音楽一本で食べていけないなんて世の中何か間違っています。

そうそう、このように限定された歌詞だからこそ、メッセージがより強い普遍性を帯びるという考え方もできますよね。確かに聴き取りやすくて覚えやすい、そういう意味でも彼らの音楽は僕たちHR/HMリスナーだけが独占するにはあまりに勿体ないです。よしよさんのおっしゃるように「BAD HABITにもっと光を!」ですね。
【2009/04/03 16:47】 URL | むーじゅ #-[ 編集] | page top↑
thunderさん、こんにちはー。

去年(の特に後半)が怒涛のメロハー祭り状態だっただけに、今年の上半期の目玉であるBAD HABITへの注目度も高かったわけですが、彼らはその期待に十分こたえてくれたと思います。

ジャケットに関してですが…おそらく彼らのオリジナルアルバム5枚の中ではこれでもけっこう優れているほうなのではないでしょうか。各所でもあまり突っ込まれていませんでしたけど、前作のなんか唖然とするくらいひどかったですからねえ(笑)。

真面目な話、download→listen→(delete)が音楽を聴く標準形態になりそうな今こそ、消費者の購買意欲を刺激するよう、ジャケを含めた商品のトータルパッケージには細心の注意を払うべきでしょうね、どのバンドも。
【2009/04/03 17:03】 URL | むーじゅ #-[ 編集] | page top↑
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