スポンサーサイト
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
【--/--/-- --:--】 | スポンサー広告 | page top↑
H.E.A.T (2008) / H.E.A.T
HEAT.jpg 1. Intro 2. There For You
 3. Never Let Go 4. Late Night Lady
 5. Keep On Dreaming
 6. Follow Me
 7. Straight For Your Heart 8. Cry
 9. Feel It Again
 10. Straight Up
 11. Bring The Stars
 12. You're Lying
 13. Feel The Heat 14. Stay(2008 version)

今年の新譜レビュー第一号はスウェーデンから現れた期待の新星、その名もH.E.A.T。B!誌ではすんごい点数とともに絶賛されていましたが、果たしてその出来やいかに。

EDGUYのトビアス・サメットが賞賛していたことも記憶に新しい彼らの音楽は、解散前のEUROPEに代表される古き良きキラキラ北欧メタルの美的感覚と、80’sアメリカンメタル的な「楽しさ最優先」のアティチュードとを7:3で配合したかのような古新しい(ふるあたらしい)メロディアス・ハードロック。この文面だけ読むとWIG WAMあたりを想起する方もいるだろうが、意外とAOR性が幅を利かせている現時点ではあれよりももっと狭義の「メロハー」ファンが主なターゲットになりそうな気がする。ワイルドな外見から勝手に想像していたよりも随分と小奇麗な音像なので初めはいくらか肩透かしを食った気分になったが、聴き進めていけば平均年齢22~23歳という若さ(年下!)に似合わぬ味わい深き音が自然とリピートを誘う。

まずもって耳を惹くのはまろやかな音色で奏でられる美麗なGフレーズの数々。イントロに導かれて流れ出す“There For You”のテーマメロディは特に強烈で、これを聴いただけで「ああ、買ってよかったわ」と涙するマニアさんが大勢いるかもしれない。楽曲の輪郭を壊すことなく、繊細に、丁寧に自己主張するギタリスト2人のセンスは非常に好み。余談ながら、B!誌の裏表紙を眺めるに、大変男前なこの2人以外のメンバーはどことなく雰囲気イケメンっぽい感じがしませんこと?(笑)いや、それがまたいいのか。

少し荒々しく伸びてゆく高音が魅力的なケニー・レクレモというシンガーも面白い存在だ。所々でフラつく歌唱にいくらかの未成熟さを感じるし(“Never Let Go”あたりで顕著)、楽曲によってはその粗さがバッキングとのミスマッチを引き起こしている場面も見つかるが、細かな感情表現へのこだわりが聴き手に伝わってくるパフォーマンスは決して悪くない。生き生きした声を聴ける“Feel It Again”や“You’re Lying”から判断すると、力んで歌い上げようとするよりも、「遊び」を入れながら軽めに歌うほうが資質に合っているかも。中盤の核となるEUROPEふうの“Straight For Your Heart”では、母国の偉大なる大先輩たるヨラン・エドマン先生がジョーイ・テンペストの真似をしているかのごとき「ザ・北欧スタイル」な節回しも楽しめる。唐突な声の変化に最初は笑ってしまったが、僕はこの曲が一番好きだ。予定されたヴォーカルラインを味気なくなぞっているだけではない確かな熱意と工夫を感じる。このままヨラン先生に似た技巧派路線に進んでくれたら僕としては喜ばしいな。

デビュー作ということでアルバムの組み立て方にはまだまだ練り込む余地がありそうだが、山場を挙げるならば繊細なピアノの調べからいかにも売れ線っぽい盛り上がりを見せる“Follow Me”、先述の“Straight For Your Heart”、そしてお洒落なアレンジと泣きメロのバランス感覚が心地よいバラード“Cry”への流れだろうか。ボーナス曲の“Stay”も本編の曲に何ら劣らぬポップな佳曲で、日本人的な感性にはドンピシャかと。

率直に言わせてもらえればB!誌での評価はずいぶんと過大な感があり、ことに大変身したECLIPSEの「熱さ」に北欧ハードロックの新しいあり方を見出してしまったばかりの僕のような偏った人間には食い足りない部分があるのも事実(そういえば、エリック・モーテンソンはかの「FIREFEST」でケニーの代役Voを務めたそうな)。80年代をリアルタイムで過ごした人々に「何だか懐かしいねえ」と言わせるだけにとどまらない、ググッと突き抜けた勢いある音像を確立するのが今後の課題ではないだろうか。メロハー・マニア限定のバンドに落ち着くのではなく、HR/HMのリスナー全体を相手にするような気概を持ち続けて欲しい。この若さでここまで「聞かせる」音楽を作れる人たちだからこそ、あえて少々難しい注文を付けておきます。ポテンシャルは◎!

テーマ:HR/HM - ジャンル:音楽

【2009/02/02 11:42】 | HR/HM 新譜レビュー | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
<<無駄に長い独り言 | ホーム | 2009年最初のお買い物 (RAGE・ELEGY etc...)>>
コメント
コメントの投稿












管理者にだけ表示を許可する

トラックバック
トラックバックURL
http://mooju.blog121.fc2.com/tb.php/139-749b92c2
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
| ホーム |
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。