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LAST AUTUMN'S DREAM (2008) / DREAMCATCHER
ladcatcher.jpg 1. Welcome... 2. One By One
 3. Hold On To My heart
 4. Frozen Flower 5. Silent Dream
 6. Alarm 7. Never Faraway
 8. Hello, Hello, Hello
 9. Your Kind Of Loving
 10. The Last To Know
 11. When Love Strikes Down
 12. Who Needs Love?
 13. Me & You 
 14. When Love Has Left Your Heart

すっかり冬の風物詩になった北欧メロディアス・ハードロックの安心印、LAST AUTUMN’S DREAM(以下、LAD)の新作。いやあ、今回はいい「アルバム」を作ってきましたねえ。

僕は2ndの「Ⅱ」以外の作品には耳を通している。好盤「SATURN SKYLINE」までアルバムごとに順調な成長を示していたLADに初めて停滞感を覚えたのが妙にあっさりとした印象の前作「HUNTING SHADOWS」だったが、今回は珠玉の哀愁メロディに込められた情念の深さとメロウなドラマ性へのこだわりの姿勢が前作とは段違い。ミカエル・アーランドソンの「不快になる二歩手前」くらいの絶妙なカスレ度を持つ歌声も全編で聴き手に強い感情移入を促す。あるいは彼のプライベートでの辛い出来事がパフォーマンスに大きく影響しただろうか。。。

ともあれ、今回は従来の弱点だったアルバムの組み立て方にも細やかな配慮が見られて嬉しい。ドラマティックなイントロ曲“Welcome...”からサビで二段構えの「泣き」を見せるスピーディーな秀曲“One By One”への見事な繋ぎ、そこから間を空けることなくジェイミー・ボーガー作の“Hold On To My Heart”になだれ込む流麗さは「今回のLADは一味違う!」と思わせるに十分。恥ずかしながら原曲は知らないものの、オリジナル曲のようにハマっているNEW ENGLANDのボーナス・カヴァー“Hello, Hello, Hello”をあえて真ん中に差し込んだ判断もグッド。まるで爽やかな風がスッと胸の中を吹き抜けていくようなこの曲は中休みにも最適。 “Alarm”や“Your Kind Of Loving”、“When Love Strikes Down”での新鮮なアレンジは今までのLADになかった要素で、いつも以上にメロウな作風に起伏を与える効果を生み出しているし、全体的に曲間を詰めたのもプラスに働いた。楽曲の粒が揃っているのはいつも通り。特にヴァースがミカエルの1stソロ「THE 1」の世界観を思わせる“Silent Dream”の切なさ加減はただ事ではない。

それから絶対に触れなければならないのがジェイミーの作曲者としての貢献度の大きさ。ミカエルの個性的なメロディ・センスは、メロディアス・ハードロックの系譜から見れば裏街道的な位置づけにあって(もちろんこれは最大級の賛辞)、だからこそ要所に散りばめられたちょっとベタな感じさえするジェイミーの正統的なポップロック曲が余計に光る。やっぱりどこかTALISMANっぽい“Hold On To My Heart”にもグッと来たが、それにも増して“The Last To Know”のセンチメンタルなメロディが秀逸。これは泣けます。ポップな“Me & You”には共作者としてマッツ・レヴィンの名前があってビックリ。あ、もしかして解散前のTREATで一緒だったのか。ここいらの人脈ってやっぱ面白いねえ。

拙速な判断は避けたいが、この「DREAMCATCHER」は総合的に見て彼らの最高傑作なのではないかと言いたくなる優れた一枚に仕上がったと思う。とうとうB!誌ではクロスレビューされなかったので「なんだその程度か」と思われる方がいたら大間違い。哀愁のメロディにズブズブと我が身を浸したい向きには是非聴いてもらいたい。

最後に批判を覚悟の上であえて書くが、このバンドにとってアンディ・マレツェクの存在が足枷になっているのではないかという思いがどうしても拭えずにいる。僕はFAIR WARNINGの大ファンを自認しているし、ゆえにアンディが誠に優れたソロイストであるということは重々承知しているつもりだ。大ケガの影響で参加曲が限られてしまったが、相変わらず美麗な叙情ギターを奏でている。しかし、ミカエルがいなければLADは絶対に成立しないと確信する一方で、アンディが居なくても実はどうにかなってしまうのではないかという疑念が、アルバム中もっとも雄弁なGソロを堪能できる美しき終曲“When My Love Has Left Your Heart”(なんとなくFINAL FRONTIERを思いだした)を聴いてさらに固まってしまったのも事実。これ、実はゲストのマーティン・クロンルンドによる名演なのだ。B!誌のインタビューを読んでいてしばしば感じるミカエルたちのアンディに対する「お客様感覚」は、彼だけがドイツに住んでいるからという地理的な理由によるものだけではないと思う。ミカエルが「バンドとしての」更なる進歩を目指すなら、パーマネントにLADに献身できる他の人材の登用を検討してもいいのではないか。このマーティンって人はどうなの?僕のようなひねた考えを持つファンはやはり少数派なのかしら?

テーマ:HR/HM - ジャンル:音楽

【2009/01/09 15:06】 | HR/HM 新譜レビュー | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
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