ECLIPSE (2008) / ARE YOU READY TO ROCK
eclipse2.jpg 1. Breaking My Heart Again
 2. Hometown Calling
 3. To Mend A Broken Heart
 4. Wylde One
 5. Under The Gun
 6. Unbreakable
 7. Hard Time Loving You 8. Young Guns
 9. Million Miles Away 10. 2 Souls
 11. Call Of The Wild 
 12 Haunted-Wanted (Karma)

スウェーデンが誇るべきミラクル・ハイセンスなメロディアス・ハードロック・バンドECLIPSE、待望の3rdアルバム。本レビューには興奮のあまり所々でことばに大きな乱れがありますがどうかお許しを(笑)。

以前のレビューで書いたとおり、僕は彼らを1st「THE TRUTH AND A LITTLE MORE」から追っかけていて、特に2nd「SECOND TO NONE」に関しては2004年を代表する一枚だと考えているリスナーだ。8割程度の力の入り方で熱すぎず冷めすぎない演奏、キャッチーにしてべたつかない珠玉のメロディの数々、「他のバンドとは違うぜ」ってなちと高踏的でスタイリッシュな雰囲気を醸し出しつつ、とっつきやすい大衆性もしっかりと保持、という絶妙なバランス感覚が最高に魅力的だった。

ところがところが。今回のECLIPSEは1stと2ndの魅力の源泉だったあのお洒落なAOR感覚をほぼ全部かなぐり捨て(真ん中に配された“Unbreakable”にその面影がちらりと見える程度)、キメ細やかでフラッシーなギター主体の純度120%な熱血ハードロック・バンドになって帰ってきやがった。おいおい、あんたらそんなに暑苦しい人たちだったっけ??あまりの変貌振りに感動の笑いが止まらない。前作はその「突き抜けなさ」と「寸止め感」が個性的で最高だったわけだけど、この3rdは目に見えて極端な硬質化による即効性の追求という真逆の方法論でこちらに勝負を挑んできたのだ。沈黙の4年の間にECLIPSE内部でいったい何が起こったんだろう?ま、そんなことはこの際どうでもよい。確かにバンドの個性はいささか減じられたが、この変化で失うファンよりも得られるファンのほうが遥かに多いはず。メロディアスハード・マニアの慰み物で終わる段階はもう過ぎました。こんなに若々しく痛快なハードロックを聞かせてくれるバンドが他にいるなら教えてくれよハニー。

さて今回の主役は、童顔の鬼才エリック・モーテンソンの麗しき北欧声による歌メロ…さえ霞ませかねないほどの強烈な存在感を放つマグナス・ヘンリクソンの超絶ハイテクギター!いちいち印象的なリフ作りはザック・ワイルドに匹敵、そして熱く華麗なソロは絶頂時のジョージ・リンチ級と持ち上げてもまったく怒られないレベルにある。この人、今回の功績で相当名前を高めること請け合い。前作の時点でも分かっていたことではあるけど、改めてとんでもないギタリストだと思う。とうとう本気出したねって感じ。土台となるリズム隊の切れも実に素晴らしいし(エリックがベースを兼任したよう)、時々声を荒げさえするエリックの絶品歌唱も新境地を開拓していて聴き応え十二分。こんなに熱く歌える人だったなんて…キュン。

とにもかくにも。哀愁重視派なら “To Mend A Broken Heart”の絶妙なサビメロ&アレンジに悶絶すること必至。穏やかな始まり方から一転する“Under The Gun”は“Seven Doors Hotel”のアップデート版かってくらいの激しさ&美しさに鳥肌。そしてとどめの“Hard Time Loving You”は「キラキラした21世紀型のRAINBOW」ふうの疾走感に撃沈。上記の3曲は2008年度の個人的ベストチューン候補。ハードロックという音楽の魅力がぜーんぶここに詰まってる。ていうかもうぶっちゃけ全曲そう。メタル期の白蛇を彷彿させる“Wylde One”や“Young Guns”(ヴァースでのカヴァデール化した歌唱が微笑ましい)、あるいはロビー様ばりの“オーオーコーラス”に完敗と言いたくなる“Million Miles Away”あたりを聴いてピクリとも反応しなけりゃメタラーなんかさっさとやめちまえー。

…ハアハア。僕が何故ここまで必要以上に興奮しているかって、それはECLIPSEの曲作りの根っこに間違いなくTALISMANが存在している事実がここまであからさまに明らかにされたからなのよ。拙ブログでも何度か記しているとおり、僕は自称・重度のジェフ・スコット・ソート中毒患者にして、1st~4thまでのTALISMANの熱烈なファン。1983年生まれの日本人メタラーの中では僕がもっともTALISMANを愛していると何の根拠もなく確信しているくらい。いやあ、まさかまさか、EUROPE(FORCE)からTALISMANへひっそりと受け継がれた北欧ハードロックの美しきラインをあのECLIPSEがこのタイミングで継承してくれるとは。。。あまりの感激にことばが出てこない。

たとえば本編ラスト曲“Call Of The Wild”のリフ&グルーヴなんてもう99%そのまんま。しかも音のタフさをグッと増強した3rd「HUMANIMAL」~4th「LIFE」ごろのTALISMAN。思わずクレジットを確認してしまった(笑)。そういやオープニングの“Breaking My Heart Again”は2nd「GENESIS」の美しき音像を思わせるし(“Comin' Home”とかその辺)、各曲の要所でキラキラと鳴り響くKeyは1st「TALISMAN」の“ザ・北欧メタル”なあの切ない感触を思い起こさせるよ。。。なるほど、エリックがジェフのソロ・プロジェクトに手を貸しているという超ドキドキ情報にも完璧に納得。この路線で曲作りをしてくれたらとんでもないものが出来上がるよ?マジで(実は本作のジェフ・ヴァージョンも聴いてみたかったりして…)。

僕は人に自分の音楽の聴き方をどうこう言われるのは最高に嫌いだし、だから他の人の音楽の聴き方に注文を付けるのもその3倍くらい最低なことだと思っている。が、今回だけはそれでもあえて言わせて欲しい。

あなたがハードロックという音楽のバカバカしいまでの熱さにこそ惹かれているのなら、あなたにかつて栄華を誇ったきらびやかなメインストリームメタルを愛している自覚があるのなら、この「ARE YOU READY TO ROCK」を無視して生きていくのはもはや罪です。これぞハジけた北欧ハードロックの決定版!絶対に損はさせません。約束します。捨て曲なし!それどころかバラードさえなし!あまりにもあんまりなこの突き抜けっぷりに全メタラー/ハードロッカーは瞠目せよ!これは命令です!で、ものはついでだから過小評価も甚だしいTALISMANも一緒にお聴きなさい!以上!

テーマ:HR/HM - ジャンル:音楽

【2008/12/11 19:55】 | HR/HM 新譜レビュー | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
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