SHADOWMAN (2008) / GHOST IN THE MIRROR
shadowman.jpg 1. Road To Nowhere
 2. No Man's Land
 3. Bad For You
 4. Colour Of Your Love
 5. Fire And Ice
 6. Keeper Of My Heart
 7. I've Been Wrong Before
 8. It's Electric 9. Here And Now
 10. Blues City 11. Outlaws
 12. Hard Ways
 13. Little Miss Midnight

英国の至宝、スティーヴ・オーヴァーランド先生を中心とした、ちょっとしたブリティッシュ・スーパーバンド(?)SHADOWMAN、3rdアルバム。
実はこの作品、最初は買うかどうかかなり迷っていた。というのも前作の「DIFFERNET ANGLES」が有り体に言って“ヌルい”出来だったので。特に後半はサラリと引っ掛かりなく流れていく凡曲が並んでいて、「あの麗しき1stの出来はなんだったの!?」と思わず肩を落としたものだ。先生ごめんなさい。

ところが、今回はとりあえず試聴した1曲目の“Road To Nowhere”でかなりの手応えを感じて思わずレジへ。家へ帰って冷静に聴き直してみると前作1曲目“Learn To Live Without You”のスピードアップ・ヴァージョンだったわけだが(笑)、焼き直しであろうとこれは良曲。

洗練されたブルーズロック基調の音像そのものに前2作から大きな路線変更はないが、かのOVERLANDプロジェクトが先生の嗜好に影響を及ぼしたのかどうか、今回は全体的にハードな感触がいくらか増していて喜ばしい。クリス・チャイルズ&ハリー・ジェイムズのTHUNDER組もプロフェッショナルな演奏で貢献。THUNDERのライヴを見たときにも思ったけど、一見地味な印象のあるクリスのベースには意外なほどの存在感がある。もちろん多少ハードになったところで先生の英国声がバックに潰されることなどあろうはずもなく、相変わらずのオーヴァーランド節をたっぷりと味合わせてくれる。熱くなりすぎない情感の込め方がオトナの余裕。てか多分この人だったら、仮にバッキングがスラッシュやメロデスでも余裕で自分の世界に持っていけそうな気がする(笑)。やっぱり大好きだ!

本作のハイライトは誰が何と言おうと5曲目の“Fire And Ice”。冒頭の哀愁のアコギ&コーラスから薄いKey音を効果的に配したサビメロへの展開の妙と来たら…あまりの切なさに胸が苦しい。これはバンド史上に残る名曲だと思う。スティーヴ・モリスのギターも奥ゆかしく泣いております。この人のプレイは時々入れる効果的な“煽り”も含めてオッサンロッカーっぽい味わい深さが実にいい。ヴォーカルがやや鬱陶しいHEARTLANDよりこっちのバンドのほうが自分の持ち味を出せているんじゃないかってのは禁句?あるいはかなり過小評価されている人かもしれない。

正直、僕のような先生マニア以外に幅広くアピールできるほどの力があるとはどうにも思えないし、昨今の若者には「地味・タルい」の一言で斬って捨てられそうな気もするのだけど、なんとなく寂しさ募る11月の夜、しみじみと先生の歌唱に浸るのにこれほど適した作品もない。ポップ味ある大人のブリティッシュロックで耳を喜ばせてあげたい方、どうぞ。機会があれば1st「LAND OF THE LIVING」も聴いてみてください。こっちのほうが一般向け。

全くの蛇足ながら、かのDRAGONFORCEをブリティッシュメタル・バンドと表記するのは、古典派の僕としては是非ともおやめいただきたい。“イディオムとしてのブリティッシュ”(ⓒ伊藤政則)はSHADOWMANのようなバンドを形容するときにこそ相応しいのだ。。。なんつて。

テーマ:HR/HM - ジャンル:音楽

【2008/11/10 14:50】 | HR/HM 新譜レビュー | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
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