先週の買い物・その2-2 (HANOI ROCKS etc...)
ANDRE MATOS (2007) / TIME TO BE FREE
BEFORE THE DAWN (2007) / DEADLIGHT
DGM (2003) / HIDDEN PLACE
EMERALD RAIN (2003) / SHORT SIGHTED

HANOI ROCKS (2005) / ANOTHER HOSTILE TAKEOVER
SHADOW GALLERY (2005) / ROOM Ⅴ
S.I.N. (2005) / EQUILIBRIUM
TIME REQUIEM (2006) / OPTICAL ILLUSION


で、残り4枚の感想がこちら。我ながら買いも買ったり。

フィンランドの生ける伝説、HANOI ROCKSはこれが3枚目。実に素晴らしい!奴らはノリ一発の粗野なロケンロー・バンドだろ?などと早合点していると火傷しますぜ。驚くほどメランコリックなアンディ・マッコイおじさんのGと妖怪マイケル・モンローのヘタウマVoが全編で炸裂する優れた作品。特にアンディが曲のウラでちょいちょいと弾く小粋なフレーズの数々にはニヤリ。 “Hurt”や“Eternal Optimist”、“No Compromise, No Regrets”、さらには“You Make The Earth Move”あたりにはメロディ派の人でもピクリと反応するはず。全然ハノイっぽくない都会の夜の音楽“The Devil In You”やフィル・ライノットのカヴァー“Dear Miss Lonely Hearts”もクール。「そこらのメタル・バンドと一緒くたにすんじゃねーよ」というご本人たちの意向もあって、既存のHR/HMコミュニティとはハッキリと一線を画した存在でありながら、やはり彼らも北欧のHRバンドなんだなとその出自を非常に強く意識させられる一枚だ。生粋のハノイ・ファンが本作をどう評価したのかは知らないが、僕としては前作の「TWELVE SHOTS ON THE ROCKS」よりもずっと好み!

マニアからの熱い支持を受ける叙情プログレメタル・バンドSHADOW GALLERYは現時点での最新作。これでSGは5枚コンプリート。文句なしのテクニックを持ちながらも、分厚く荘重かつ意外とポップなハーモニーに彩られた聴きやすい音楽性は不変。ルックスからはまるで想像できないくらい繊細なマイク・ベイカーのVoも含めて、もっともっと評価されてしかるべきバンドだと思う。ただ、大作志向だった前作「LEGACY」と比べても一聴して耳を捉えるキャッチーなメロは減退しちゃったかな。本作に限ったことではなく、SGの音楽は要・聴き込みなので感想もまた大きく変わるかもね。音がやや貧弱なのは残念ながらいつも通り。SG入門者には3rdの「TYRANNY」を推薦します。

ドイツ出身、メロディアス・ハードロック・バンドS.I.N.は2ndアルバム。そういや未聴の1stはB!誌で藤木さんに絶賛されていたっけ。これは軽やかなメロハー/産業ロックを期待すると肩透かしを食いそうな、かなりメタル寄りの重厚さが印象的な作品になっている。相当な実力を持つ骨太シンガーの熱唱、メロディアスなGソロ、要所で光るコーラス・ワーク、気の利いたアレンジの数々と、とにかく作りの確かさには好感が持てる。“It’s Forever”や“Nightwinds”がキャッチーでお気に入り。微妙~に垢抜けない音像とやや半端な音楽性とが日本じゃ決して売れないだろうなあと思わせるが、それでも僕は好きだよ。それにしてもこのジェイソン・マークスなるVoの力量は秀逸。スッと力を抜いたときの吐息交じりの歌唱はあのグレン・ヒューズばりに色気を発散…って、喉を痛めて3rdには不参加?残念無念。

鍵盤魔人リチャード・アンダーソン率いるTIME REQUIEMの3rdは…あの大傑作1stに耳を通してからこの作品で満足する人が果たして居るのかしら。バカみたいに圧倒的な演奏力から生まれたあの威圧感や畳み掛けるような緊張感、そして僕の気持ちをあれほど高揚させてくれた狂おしい絶品ネオクラ・メロもここには殆ど見当たらない。1stに匹敵しうる曲がリメイクの“Despair And Pain”だけってのは辛いよなあ。確かにいまだ十分にテクニカルながら…僕には「仏造って魂入れず」ってなことばを思い出させる結構ガッカリな一枚。それと、歌唱力の比較は抜きにして、ヨラン・エドマン先生よりもアポロ・パパサナシオのほうがこのバンドに合っていたと思うのは僕だけか。僕は先生の大ファンながら、ヨランには「似合わないメロディを歌わされると、声質がクッキリしているせいか何故かマヌケに響いてしまう」という弱点があるように思う。本作ではそれが時折モロに出ている。TIME REQUIEMに興味があるならまずは1stから!ついでに、先生の絶品っぷりを味わいたい向きにはジャケも見事なSTREET TALKの傑作AOR「RESTRATION」(2ndシンガーのヒューゴもいい仕事しています)、次点でKHARMAのカラフルな「WONDERLAND」をオススメしときましょう。

と、まあ、¥4000 でこれだけああやこうや言えるネタが出来たのだから良しですよね。考えながら聴いて経験値を上げるという意味でとても有益な買い物でした。

テーマ:HR/HM - ジャンル:音楽

【2008/09/05 15:42】 | 購入履歴 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
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