2016年の新譜まとめ
Be the Wolf / Rouge
Circus Maximus / Havok
Cry of Dawn / st
Dark Tranquility / Atoma
The Defiants / st
Dizzy Mizz Lizzy / Forward in Reverse
Dream Theater / The Astonishing
First Signal / One Step over the Line
FM / Indiscreet 30
Frost* / Falling Satellites
Fuki Commune / Welcome!
In Flames / Battles
Mari Hamada / Mission
Myrath / Legacy
Nordic Union / st
Rage of Angels / The Devil’s New Tricks
Rob Moratti / Transcendent
Run for Victory / Game Over
Sunburst / Fragments of Creation
Treat / Ghost of Graceland
Wigelius / Tabra Rasa



なかなか粒のそろった作品群。ここから5枚挙げるとなると順不同で以下の通り。


The Defiants / st
Dizzy Mizz Lizzy / Forward in Reverse
Fuki Commune / Welcome!
Myrath / Legacy
Wigelius / Tabra Rasa



The Defiantsは裏Danger Dangerというべきメンツで、本家をも上回らんとするメロディアス・ハードロックを実践。「爽」にも「哀」にも極端に振れすぎないさじ加減の巧みさがベテランの味。キラー曲をアルバムの要所にバランスよく散りばめて最後まで飽きさせないのがいいね。久々にスポットライトを浴びたポール・レイン、まだまだ主役を余裕で張れます。


Dizzy Mizz Lizzyは劇的な…というよりもむしろさらりとした自然体が印象的な復活作。ティム・クリステンセンの涼やかな哀愁声にはますます磨きがかかり、奔放なエネルギーを自由自在に制御するトリオ・アンサンブルの妙とともに「これぞDML!」と拍手喝采。音の硬度(ハードロック度)が軽妙洒脱な前2作より断然高く、そこは賛否ありそうだけど僕は支持。”Love at Second Sight”は新たなる代表曲。


Light Bringerの看板シンガーだった(過去形…)Fukiのソロ・デビュー作はアニソン・ハードロックの傑作。Light Bringerでいうとメタルメタルした「Scenes of Infinity」よりもポップでライトな「Genesis」が好きな僕にはドツボ。さすがに演奏面での聴きごたえはバンド作より減じているものの、幅広く一般層にアピールしうる煌びやかなメロディの充実ぶりを耳にすれば些細なこと。この稀有なる歌い手Fukiはもっともっと有名になってしかるべきです…と言いつつ、彼女関連の作品を集め始めたのはここ2年くらいの完全な後追いだけど。せめて「Midnight Circus」だけはどうにか再発してたもれ。


B!誌の藤木さんがMyrathのことを「中東のKamelot」なんて褒めていた記憶があるけど、言いえて妙。魅惑の民族音楽要素とオーセンティックなメタルの華麗なる融合(この作品に関しては「プログレ」の冠は特に必要ないですね)。キャメと大きく異なるのはシンガーの声質で、暑苦しくなる一歩手前の熱唱型。”Get Your Freedom Back”を聴くとマッツ・レヴィンを敬愛している人ではないかと思う(語尾のクセがたまらなく良い!)。ほぼ唯一のキズは、2曲目直前の音飛び。僕が買ったのは輸入盤だけどこれが仕様?ともあれ多くの方が年間ベストに入れるのも納得の出来。


Wigeliusも実に良かった。デビュー作もなかなかの好盤だったけど、2作目にしてここまで洗練度を高めてくるとは…。一般人に車の中で問題なく聞かせられる、いやむしろちょいと無理してでも聞かせたい誘惑にかられる作品ですな。僕の中では(現在の)h.e.a.tを余裕で抜き去ってWork of Art(え、活動停止?)に追いつかんとする存在になりました。メロハー・ファンなら即買いだと思います。ただレコ会社さんには本当に申し訳ないんだけど、日本盤の緩いボーナス曲は蛇足でしたね。


次点はBe the Wolf。デビュー作発表からこの短期間によくぞこれほどの楽曲群を用意できたもんだと感服。”The Fall”ほどの悶絶曲はないものの、全体の出来は甲乙つけがたし。ただねえ…このライブ盤はいかんでしょ。1回だけは通しで聞いたけど…録音事故(?)寸前の声で延々と喚かれるのは苦行以外の何物でもなかった。彼らはライブバンドではない、と見切りをつけるファンが居そうな気がして少々気がかり。ま、この水準の音楽を聞かせてくれるなら僕としてはスタジオバンドでも全然OKなんですけどね。


ところで本作にはもう一つ大きなトピックがあって、それはボーナス曲でブルーノ・マーズを取り上げ、その存在を僕に知らしめてくれたこと。寡聞にしてまーったく知らない人だったのですが、アメリカでは超・人気者らしいですね。これも縁かとブックオフで2枚拾ってみたらばこれがまあ実に素晴らしい!特に「Unorthodox Jukebox」は文句なしの名盤だと思います。どこか80年代の懐かしい薫りがする王道アメリカンポップスで、曲によってはマイケル・ジャクソンmeets Journeyって感じの哀愁っぷりがたまらんですよ、いやホントに。騙されたと思って聞いてみてくだされ。


In Flames、Dark Tranquilityの両巨頭はメタル離れして久しい僕でも新譜が出れば買わずにはいられない存在。インフレはさらにポップ化を推進し、曲によっては合唱必至のメロディが美味しい。前作「Siren Charms」はインフレ史上もっとも印象の薄い作品だったのだけど、これで信頼度をグッと回復。最初はカヴァー曲かと思った軽快な”Us against the World”には大笑い。ダートラは孤高の耽美路線をさらに深めつつメタルのアグレッションも忘れておらずの充実作。Soilworkにも言えるのだけど、彼らの創り出すメタルはとにかく「味わい深い」。いまの軟弱メタラーな僕の好みにかなり合致しています。


最後はもちろんFM。その性質上ベスト5には入れなかったものの、これぞリレコ作のお手本というべき会心作。スティーヴ・オーヴァーランド先生は当然のように最高。これはもちろん「Tough It Out 30」も期待していい流れですよね?ですよね!?(切実)

テーマ:HR/HM - ジャンル:音楽

【2017/01/04 00:28】 | 年度別ベスト | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
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